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作者の特徴か、第一巻の特徴か:逆説の日本史1 [歴史]

逆説の日本史〈1〉古代黎明編―封印された「倭」の謎 (小学館文庫)

逆説の日本史〈1〉古代黎明編―封印された「倭」の謎 (小学館文庫)

  • 作者: 井沢 元彦
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1997/12
  • メディア: 文庫

井沢元彦のライフワーク、逆説の日本史第一巻。

タイトルから分かるように、倭国~卑弥呼~大和朝廷の成立までを記述した第一巻。

作者が主張する、1.宗教意識の欠如からの脱却 2.資料至上主義の否定はなかなか面白く、仮説・新たなストーリーとして読む分にはとても面白い。
但し、歴史という面では資料至上主義の否定から資料に書かれていない説を述べているが、このような主張が認められると否定の仕様が無い(資料が見つかっても、資料に書かれていることがすべてではないと反論されてはどうしようもない)。

歴史について書いたという筆者だが、歴史学として受け取られるのは難しいと思われる。

それでも井沢説は面白い上に、目新しいので読んでいて飽きないのだが、このエントリのタイトルにあるように気になった点がひとつ。最終章で天皇の墳墓を調査するべきだと主張して、それには韓国・中国の学者も加えるべきだという主張をした後で、韓国人の問題点についての厚い記述が見られる。

問題点自体はインターネットではよく言われるように、韓国人の歴史を直視できないという問題点なのだが、それをこの本で主張することに意味はあるのだろうか?韓国の問題点は別の本で述べてもらうとして、日本史に特化した記述をしたほうが良いとおもわれる。たまたま第一巻でその論点が出てきたのか、それともこの筆者がことあるごとに脱線するのかは第二巻を見ての楽しみ。

それ次第で読み薦めるかどうかを考えたい。

 

☆☆★(☆二つ半)


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