動物ラブコメ:バケツでごはん6 [漫画]
玖保キリコが独特の動物キャラクターを描く本作も第6巻目。今回は動物キャラクターの恋愛を描いたラブコメ基調の話が多くなっている。キャラクターの持ち味は相変わらずで、数多く出てくるペンギンの書き分けがきっちり出来ている点もすばらしい。
今作は主人公ギンペーとギンペーのライバル?チェザーレを中心とした、恋愛のストーリーが大目。チェザーレは出版当事の時代を考えると、時代遅れのバブルの影を引きずったキャラクターのイメージなのだろう。
玖保キリコはオールジャンルの本作でさまざまなストーリーを描いていた。努力の物語だったり、家族愛だったり、人情物だったり…
ごった煮風味で物語を貫く主題にあふれた漫画ではないが、毎回毎回が違った味をかもし出していて、かわいらしい動物の絵と共に和みながら気軽に楽しむことの出来る作品である。
同じ作者でもシニカル・ヒステリー・アワー (第1巻) (白泉社文庫) やいまどきのこども (1) のように子供を主人公とした作品とは一味違った楽しさが存在する。連載当事を懐かしむ人意外にも、はじめての読者にもお勧めできる。
☆☆☆(☆三つ)
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