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東京のことを書くと地方格差と騒ぐのはなぜだろう? [opinion]

Danさんのところで面白い意見が
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51015904.html

このエントリ自体は東京は世界都市と言える。日本のほかの都市は冴えない。という程度の内容。
世界都市だったら、外国から人が集まってくるのは当然だし、外国からの人の流入を不自然に阻むのは経済上よろしくない(国防等の理由で大量の難民とか外国のスパイはある程度制限すべきだが)という至極当たり前の主張である。

ところが、このエントリのコメント欄で地方から富を吸い上げるのはけしからんとか、地方を見下しているとか、共存共栄を図らなくてどうするとかいった感情的なコメントが圧倒的に多いのにはびっくりした。
なぜ感情的に地方格差はけしからんという意見が多くなるのだろうか?

おそらく、現在の地方に住む人間は職・産業が少なく、その少ない産業さえ衰退しているように見えるのではないだろうか。そして、その絶望を明確に理解出来ないが故に東京にちょっとでも明るい未来が語られると、それをひがむようにして感情的に非難する行動に出るように見受けられる。
少なくとも私は、氷河期に大学を卒業し、地元の大阪を捨てて東京に出てきた。大阪に居ても就職の口は少ないし、自治体の財政は厳しいしで将来の展望が見えなかったから。
このエントリにおける感情的な意見が多くなるということ自体が、現在・将来の地方の絶望を物語っているようにしか見えない。

地方はもっと将来に向けた展望を描くべき時代に差し掛かっているように見える。
espresso diary@信州松本さんが言うように地方の土地は下がってきているし、疲弊も並じゃない。でも、今ならまだ最後の勝負をかける余裕ぐらいは残っているはず。
http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/archives/51940731.html

東国原知事のように特産品のPRをしたり、高速道路を誘致している場合じゃない。
将来自分の地方はどうするのかをはっきり示さなくてはいけない。
いままでのインフラを生かして東京以外の日本発世界都市を目指すのか(大阪、名古屋以外は無理だろうけど)、
貧しくてもいいから自然に囲まれてゆったりとすごすのか(箱物や無駄な支出を削って縮小均衡する)、
食料資源の高騰に賭けて農業を振興するのか(この場合は農業の効率化、世界市場をにらんだ戦略が必須)、
教育を高めて他の地域から若者を集めるのか。

いろいろな戦略はあるだろうけど、それを地域の目標としてコミットする期限はギリギリまで迫ってきているように見える。東京の大地震の恐れが主張されるが、東京のリスク分散として日本の他の地方が検討に値しないことが問題なのだ。

地方自治体は自分たちの置かれている現状を把握し、早急に手を打たなければいけない。
そして、地方の若者は地方に根を張ったまま嘆くのではなく、東京、香港、ロンドン、ニューヨーク等世界都市に出るなどして、能力を高めてから地方の再生を考えるべきだと思う。
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