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いまだ常識たり得ず:ウェブ進化論 [社会]


ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

  • 作者: 梅田 望夫
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2006/02/07
  • メディア: 新書



ウェブ時代 5つの定理 この言葉が未来を切り開く!が発売された今、あえてウェブ進化論を読んでみた。
発売から2年ぐらいたっているはずだが、いまだこの本で梅田氏が予告した未来は常識とはなっていない。しかし、刻一刻と進化は進んでいるのである。【目次】
序章  ウェブ社会――本当の大変化はこれから始まる

第1章 「革命」であることの真の意味

第2章  グーグル――知の世界を再編成する
(1) グーグルの実現する民主主義
(2) インターネットの「あちら側」の情報発電所
(3) グーグルの本質は新時代のコンピュータ・メーカー
(4) アドセンス――新しい富の分配メカニズム
(5) グーグルの組織マネジメント
(6) ヤフーとグーグルはどこがちがうのか

第3章 ロングテールとWeb 2.0
(1)「ロングテール現象」とは何か
(2) アマゾン島からアマゾン経済圏へ
(3) Web 2.0・ウェブサービス・API公開

第4章 ブログと総表現社会
(1) ブログとは何か
(2) 総表現社会の三層構造
(3) 玉石混交問題の解決と自動秩序形成
(4) 組織と個とブログ

第5章 オープンソース現象とマス・コラボレーション
(1) オープンソース現象とその限界
(2) ネットで信頼に足る百科事典は作れるか
(3) Wisdom of Crowds

第6章 ウェブ進化は世代交代によって
(1) インターネットの普及がもたらした学習の高速道路と大渋滞
(2)不特定多数無限大への信頼

終章 脱エスタブリッシュメントへの旅立ち

この本が発売された2006年はgoogleが新たな脚光を浴びてきていた時期。今はマイクロソフトがgoogleに対抗するためにヤフーの買収に乗り出すなど、著者の梅田氏の予言した未来が確実に現実となりつつある。

しかし、この本で主張されていた「未来」は2008年の現在でも世間の常識とはなっていない。おそらくそうした「常識」が成り立つのは10年以上後のことなのであろう。
梅田氏が言うように、変化はゆっくりとだが着実に進んでいるのである。

あるブログだかWebサイトだかで見た言葉の中で私が気に入っているものがある。
「現在30代の人は幸せだ。情報革命の始まりと、今後来るバイオ技術による医療革命の両方をリアルタイムで体験できる。こんな幸せな人類は歴史上でも居なかった。」
私はWebの歴史を変えるほどの才能は持ち合わせていない。しかし、変化が起こりつつあることを認識し、この幸せな時代を味わいつくしたいと思う。

この本は発売から2年たった今でも色あせない良書である。

☆☆☆☆☆(☆五つ。満点)



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