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お金の力で図書館をうまく使えるようにする案 [opinion]

シリアル・ポップな日々さんが図書館利用にお金を取って、作家に還元するアイデアを出しておられたので便乗。
http://d.hatena.ne.jp/akizukid/20080602/1212357853
http://d.hatena.ne.jp/akizukid/20080603/1212429133

確かに、図書館で賃料を取るのは、貸与権・図書館法でアウトだろう。
でも、今の図書館は一部小説に人気が偏っていて、利用が不便になっている。

私のエントリ:図書館のラインナップについて物申す
http://book-sk.blog.so-net.ne.jp/2008-02-10

図書館の利用が不便になっている現状をお金の力で何とかできないかと考えてみた。

私のアイデアは以下。
1.図書館の利用自体は無料。
2.小説に限っては、100円を払うことで、待ち順位を上げることができる。
3.支払われた100円は半分作家に、半分は蔵書の増強に充てる。

最初に断っておくが、このアイデアは図書館法違反の可能性が高く、空想的な部分があります。
(入館料等)
第十七条 公立図書館は、入館料その他図書館資料の利用に対するいかなる対価をも徴収してはならない。


まず、昔のエントリで検証したように、図書館の現状は一部の小説に人気が偏っていおり、実用・ビジネス系は余り充実していない。その現状を打破するために、小説でお金を集めて実用・ビジネス系を充実させる仕組みとして考えたのだ。
http://book-sk.blog.so-net.ne.jp/2008-02-10

たとえば、東野圭吾の「流星の絆」は24冊蔵書があり732人が待っている。
この24冊のうち2/3ぐらいの16冊を100円支払った人に割り当て、残りは今までどおり早い者勝ちにする。
そうすると、お金を出した人は若干早く読むことが出来るし、作家も一部印税を回収できる。図書館も予算を若干なりとも増やすことが出来るので、全員がちょっとだけ得することが出来ると思うのだが……。

もちろんデメリットも有る。考えられるデメリットとしては、「お金のない人は人気作家の新作が読めない」と言うものがある。
しかし、これは優先システムを小説に限ることでデメリットを最小化できると思っている。

◎ビジネス書、実用書、教科書はお金を取らないので、貧困脱出のための勉強は妨げられない。むしろ図書館予算が増えることによって、勉強の素材が増える。
◎人気作家の最新作以外は待ちがないので、お金のない人の娯楽が妨げられることも無い。
例:同じ東野圭吾でも古い「白夜行」は待ちが一人しか居ないし、作家自体がちょっと古くなって松本清張「ゼロの焦点」とか、城山三郎「小説日本銀行」なんかは待ち人数がない。もちろん、中堅作家の多くは待ち無しだ。
人気作家の最新作が読めないからと言って、娯楽を制限されると言うことも無いだろう。

図書館に限らず、公的サービスは形式的平等を重視する余り、非効率になっている。
金持ち優遇と言う共産党的反対を恐れずに、公的サービスを効率化させてほしい。
保育園にしろ、学校にしろ一番割を食っているのは、中流階級なんだけど(全くお金の無い人は優先的に公的サービスを受けられるし、大金持ちは公的サービスの必要がないから)、それっていい形だとは思えないんだよね。



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