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バビロンの大富豪―「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか [投資・マネー]


バビロンの大富豪―「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか

バビロンの大富豪―「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか

  • 作者: ジョージ・S. クレイソン
  • 出版社/メーカー: キングベアー出版
  • 発売日: 2000/02
  • メディア: 単行本



財産を築き、増やすためのやり方を、古代バビロンを舞台に分かりやすく説明する本書。
おじいさんは山へ金儲けに―時として、投資は希望を生む」をもっと真面目に、もっと基本的な内容にしたイメージである。


【目次】 プロローグ こんなに働いているのに、どうしてお金が貯まらないのだろう―戦車職人バンシアの素朴な疑問
第1話 財産を築くには不滅の「原則」があった―富豪の金貸しアルガミシュの忘れ得ぬ言葉
第2話 富をもたらす黄金の「七つの知恵」とは―大富豪アルカドの価値ある講義
第3話 「幸運の女神」が微笑む人間とは―大富豪アルカドと受講者たちの白熱の議論
第4話 金貨の袋か、「知恵の言葉」が刻まれた粘土板か―大富豪アルカドの息子ノマシアの苛酷な試練
第5話 自ら稼いだ資金の運用は、こうして決める―富豪の金貸しメイソンの忌憚なき忠言
第6話 「強固な城壁」は、人々を恐怖や不安から守ってくれる―老戦士バンザルの確固たる自信
第7話 奴隷に成り下がっても、「人間としての誇り」を忘れなかった男―元奴隷、富豪の駱駝商人ダバシアの数奇な体験
第8話 「バビロンの知恵」は現代にも通用するか―出土した粘土板が伝える貴重な記録
第9話 幸福―それは「労働の喜び」を知ること―元奴隷、富豪の大商人シャルゥ・ナダの愛ある教え


本書は、普通の労働者が自分の収入の一部(本書では月収の1/10)を貯めて、増やし、大富豪になるための道が書かれている。八十年も前のアメリカで出版されたものだが、一部を除いては今でも十分に適用可能だ。

本書は古代バビロンを舞台に、金のない戦車職人や借金を繰り返すおろかな若者、祖父の資産を食い潰すごくつぶしの孫等の相談者に対して、財を成した裕福な老人や知恵のある金貸しがアドバイスを行うと言う構成をとっている。
ひとつの章は短いし、翻訳もうまくなされているので、非常に読みやすい。マネー本としては、最高評価を与えることの出来る一冊のうちに入ることは間違いない。

本書の要諦は、収入の一部(1/10)を貯め、それを信頼できる投資先に投資して、利息を無駄遣いせずに複利効果を得ると言う今でも十分に通用する内容となっている。これが1920年代に出版されていたと言うのだから、アメリカと言う国で投資が根付いているのもうなずける。
先のことは分からないが、昭和40~50年代にこの本を読み、この通りに行動していたら今頃は大富豪になっていたことは確実だ。

ただ、内容自体はすばらしく、オススメできるものだが、寓話的なので、人によって取り方にぶれが出る。
私がamazonのレビューを見て驚いたのは、こんな評価があったことだ。
こんな時代だからこそ、投資信託やら株式やら不動産投資やら・・に惑わされずに 堅くいきましょう・・・。こんなことをわかりやすく教えてくれる本です。
労働の喜びを知ること・・・。これを教えてくれたのも、この1冊でした。 ありがとうございます。

労働の大切さは確かに本書が説く所だが、株式・投資信託を否定するのは誤読だと思う。
この人はバビロンの大富豪が嫌う「お金の死蔵」を行っているとしか思えない。
このように、直接的表現が少ないので、現代の良書で補足する必要があることは否めない。

また、本書の内容には納得させられた私だが、現代日本に合わないと思うのが2箇所ある。
ひとつは、「専門家の判断を尊重する」と言うもの。1920年代のアメリカなら口だけ専門家は少ないだろうが、出版の敷居が下がり、インターネットも発達した現代では質の低い専門家も多く存在する(専門家の意見が分かれていることがその証拠)。現代は専門家を選ぶと言う余分な手間がかかるのだ。
二つ目は、持ち家を推奨していること。これについては賛否両論あるだろうが、本書の持ち家を薦めるくだりを見ても、金銭的にペイすると言うより、心理的な効果を重視して薦めているように読める。心理的効果だけでなく、金銭的な損得についても、考えた方がよいだろう。

このように、寓話的で抽象的であるが、内容自体は基本的かつ全うなので、初心者・上級者共に薦められる良書と言える。

☆☆☆☆★(☆四つ半)

ただ、本書は絶版らしく、amazonではふざけた価格の中古書が出回っている。いくら良書とはいえ、定価以上出して買う価値は無いので、英語の分かる人は英語版を読むといいのではないだろうか。英語版の価格はまともだ。

The Richest Man in Babylon: Now Revised and Updated for the 21st Century

The Richest Man in Babylon: Now Revised and Updated for the 21st Century

  • 作者: George S. Clason
  • 出版社/メーカー: WWW.Bnpublishing.com
  • 発売日: 2007/01
  • メディア: ペーパーバック



The Richest Man in Babylon

The Richest Man in Babylon

  • 作者: George S. Clason
  • 出版社/メーカー: WWW.Bnpublishing.com
  • 発売日: 2007/01
  • メディア: ペーパーバック






他のブログの反応はこちら等。
内容については、絶賛に近いエントリが多いようです。ただ、中古価格については賛否両論。私はいい本だとは思いますが、定価以上だそうとは思いません(ぼろぼろの本が定価だったら買うかも)。
http://20080224.blog47.fc2.com/blog-entry-19.html
http://atamanisutto.livedoor.biz/archives/51021848.html
http://imindmap.blog4.fc2.com/blog-entry-62.html
http://myview.blog77.fc2.com/blog-entry-42.html


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