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作家のキャラクターがよくわかる:学賞メッタ斬り! 2008年版 たいへんよくできました編 [文章]


文学賞メッタ斬り! 2008年版 たいへんよくできました編 (2008)

文学賞メッタ斬り! 2008年版 たいへんよくできました編 (2008)

  • 作者: 大森 望
  • 出版社/メーカー: パルコ
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: 単行本



定番シリーズの文学賞メッタ斬りの2008年度版。
定番の辛口芸風は健在だし、文学賞を通じて作家のキャラクターがあらわになるのがすばらしい。
以下のように、多くの作家についてエピソードが語られている。

まず、冒頭のインタビューは石田衣良と長嶋有。特に、石田衣良はテレビ等でしゃべりなれているからか、非常に面白い。中原昌也とのバトルの話や、デビューの時の話など面白おかしい話がてんこ盛り。この部分だけでも読む価値はあると思う。

芥川賞・直木賞の予想の部分はおそらくWebからの転載だが、後日談の部分は面白い。
桜庭一樹が祖母・母とそっくりでリアル「赤朽葉家の伝説」状態だった話や、浅田次郎がプロの園芸家顔負けの手入れで直木賞受賞時の胡蝶蘭をいまだに咲かせ続けている話、渡辺淳一が今回の「直木賞は鹿がしゃべる小説が出てきてどうしようかと思った」(当然、候補作の「鹿男あをによし」を指しての発言)とぼやいていた話などは作家の個性があふれていて、いちいちニヤリとさせられる。

また、直木賞・芥川賞に関わる作家のキャラクターのほかの文学賞もフォローされているので、読んでみたいと思われる本にめぐり合うことが出来るのも本書のいいところ。
純文学は余り興味がないから割愛するが、エンタテイメント路線だと「ミノタウロス」が絶賛されている。

癖の強い文章だが、内容は軽く読めるので、読書家の人なら自分の好きな作家が出てきた部分は十分楽しめそう。逆に本を余り読まない人には、最初に手にとる本を探すためのガイドとして活用できそうである。

☆☆☆(☆三つ)




他のブログの反応はこちら等。
今回はは予想が的中し「たいへんよくできました」たけど、2009はどうなるのだろうか?上期だけだとサブタイトルは「候補者に逃げられました編」だよなぁ
http://igarashi.jugem.cc/?eid=571
http://ameblo.jp/amoru-kun/entry-10117541689.html
http://horadeverdad.seesaa.net/article/103124347.html
http://d.hatena.ne.jp/rinji/20080723#p1
http://chestnut.sakura.ne.jp/sb/log/eid1214.html
http://jubi.blog54.fc2.com/blog-entry-848.html
http://pub.ne.jp/blue_blue/?entry_id=1517083



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