SSブログ

いまって何世紀だっけ?? [opinion]

Chikirinの日記「国立大学の統廃合私案」より
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20090303

ここに書いてある内容は、一つの反対
(「専門系は一つずつ残す。」→専門系こそ民営化して、時代遅れの専門が残らないようにする)と
一つの間違い
(奈良先端大・北陸先端大は大学院しかない学校だから、今回のテーマの対象外だよね?)を除いては総論賛成。今の国立(公立)大学の多さはどう考えても民業圧迫やと思う。

ただ、私がこのエントリとそれに対するコメント、ブクマコメントをみて興味を持ったのは全然違うところにある。

私がこのエントリとそれに対する反応を見て何に驚いたかというと、反対する意見の中に旧制第四(金沢)、第五(熊本)学校の伝統があるのに『この手の「一県一国立大学」系』とは何事か。とか、高等師範学校の流れをくむ学校を統合対象として上げるとは何事か。と言う意見が一定数存在すること。

二つ前のエントリ「私が道州制による地方分権を危惧する理由」でも書いたけど、地方に行くと未だに明治時代の話に由来する、隣県への敵愾心を持っている人が一定数存在してる。

えーっと、今って何世紀だっけ??

旧制高等学校が設立されたのって、1894年やで。
そんな頃の話を現代に蒸し返してきてなんか良いことあるの?
むしろ、伝統という遺産を持っていながら、「一県一国立大学」とくくられるぐらいの知名度しかないってことは、むしろ経営が怠慢な証拠なのだから真っ先に統合対象にしても良いんとちゃうやろか。

師範学校も一番最初に作られたのは1872年。
師範学校からの伝統を理由に、教育学部・教育大学の統合に反対する人って、現在の教員の質に満足しているんやろうか?
むしろ、教育学部・教育大学が学閥になって、外語大を出た英語教師希望の人より、地元大学教育学部を出た英語教師希望の人の方が採用・昇進で有利になっているような現状でもOKなんやろか?

個人的には、教員育成なんかは、資格取得・職業訓練系なんだからロースクールとかMBAと同じように、大卒後2年程度の教育大学院制度とかにして、それを今の教師にも義務づけるような改革の方が理にかなっていると思うんやけど……。

今は2009年。21世紀。
それなのに、100年近く前の19世紀末の歴史的事実を根拠に真剣にモノを語る人って、どういう考えを持ってるんやろうか??そんな行動に合理性とかメリットを見いだしてるんやろうか??

私にはとうてい理解できへんセカイがそこにはあるんやろうなぁ。

それじゃーね。







カスタム検索

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。