上野を舞台にしたいつもの石田衣良:夜を守る [小説]
上野アメ横を舞台に、幼なじみがガーディアンを結成し、微力ながらも協力しながら様々なトラブルを解決するストーリー。
舞台は東京のあちこちに散っているが、いつもの石田衣良と思って間違いない。
本書のストーリー
幼なじみの"アポロ"、"サモハン"、"ヤクショ"は上野の町で自転車を片付けている老人を目にする。老人は息子を殺した犯人を捜すために、ボランティアを行っているのだという。<br> そこに養護施設に暮らす"天才"も加わり、上野の町を守るガーディアンが結成される。四人は様々なトラブルを解決しながら、1年後のクライマックスを迎える。
あらすじを書いて改めて思うのは、いつもの石田衣良作品だと言うこと。
キャラクターも昔なじみのいい年した悪ガキだし、トラブルの内容もヤクザに頼まれて風俗店を荒らし回る犯人を捜す、キャバクラ嬢のヒモをシンナー中毒から救う、DV男に連れ去られた女性を捜し出すと言った彼の作品にありそうなモノが多い。
ハッキリ言って、ストーリーに驚きを求めたい人にはお勧めできない作品である。
逆に、いつもの石田衣良作品と言うことは、登場人物は社会的には恵まれていないけれども、行動力と知恵があって人を引きつける味を持っている。
そういう登場人物が活躍する軽い読み物を求めている人にはお勧めできる作品である。
あまり書くことがないのだが、分厚さの割には短編集なのでさっくりと読むことができるので、石田衣良が嫌いではなく、軽い作品を読みたい気分の時に手にとってみるのも良いだろう。
☆☆★(☆二つ半)
他のBlogの反応はこちら等。
(ポジティブな評価のエントリ)
http://cestlavie.blog5.fc2.com/blog-entry-1484.html
http://dustthedust.blog56.fc2.com/blog-entry-4.html
http://ko-rogichan.at.webry.info/200902/article_7.html
http://d.hatena.ne.jp/chibizo0204/20090216
http://ameblo.jp/4rusmasako/entry-10133356485.html
(若干ネガティブな評価のエントリ)
http://nyangoro.cocolog-nifty.com/nyanmemo/2008/05/post_7416.html
意外と高評価。ワンパターンでもキャラクターの好感度は高い。
新刊と言うこともあり、ファンのエントリが多いのも特徴です。
カスタム検索
コメント 0