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環境に金をつぎ込むくらいなら、他にやることはあふれている:五〇〇億ドルでできること [社会]


五〇〇億ドルでできること

五〇〇億ドルでできること

  • 作者: ビョルン・ロンボルグ
  • 出版社/メーカー: バジリコ
  • 発売日: 2008/11/07
  • メディア: 単行本



500億ドルで世界の問題を解決するには、どの問題について優先的に投資すればよいか?
この問題に対して、世界有数の経済学者が集まって答えを出した「コペンハーゲン・コンセンサス」に関して、個々の問題について述べたのが本書である。


【目次】
序章 私たちは真っ先に何をするべきか?
第1章 地球温暖化対策
第2章 感染症対策
第3章 世界の内戦発生数を減らすための課題
第4章 教育の欠如への取り組み
第5章 統治と政治腐敗の問題
第6章 飢餓と栄養不良対策
第7章 人口と移住の問題
第8章 水問題
第9章 補助金と貿易障壁について


目次を見てもらえれば、世界中の問題としてコペンハーゲン・コンセンサスの舞台に上がった問題がわかる。本来は「不安定な世界金融」という議題を加えて10個の議題だったそうだが、世界金融については経済学的な評価が難しいため、本書では除外されている。

そして、世界中の経済学の碩学が出した順位の抜粋が以下で、500億ドルは≪非常に良い≫とされた4つの対策につぎ込むべきだとされている。

≪非常に良い≫
1位:感染症―HIV/エイズの抑制
2位:栄養不良と飢餓―微量栄養素の供給
3位:補助金と貿易障壁―貿易自由化
4位:感染症―マラリアの抑制
     (中略)
≪非常に悪い≫
14位:移住―非熟練外国人労働者の一時的雇用プログラム
15位:気候変動―最適な炭素税
16位:気候変動―京都議定書
17位:気候変動―バリュー・アット・リスク炭素税

日本で騒ぎになっている温暖化対策、特に京都議定書の遵守などは、コストに対するリターンが非常に低く、きつい言い方をすればやるだけ無駄な対策という扱いになっている。

世間の常識からすると、この結果は一見納得がいかないかもしれない。
しかし、本書を読めばその理由もよくわかる。
個々の世界問題について議論した書籍は多いが、複数の世界問題を並列した上で、優先順位を議論する試みは非常に珍しい。

ゼネラリスト指向で社会問題に興味のある人は必読である。

☆☆☆★(☆三つ半)
(ポジティブな評価のエントリ)
http://blog.goo.ne.jp/ba20030/e/805b90067970e6a04cfdd502f49096f2
http://blogs.dion.ne.jp/fujun/archives/7964697.html
http://blogs.yahoo.co.jp/tomokei73/47133149.html
「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」でも紹介されています
http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2009/01/post-c3ab.html

本書を読んで私が思ったのは、コペンハーゲン・コンセンサスに日本人の経済学者は参加していない。
日本人は経済学という領域では、余りよい結果を残せていないのだろうか??








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