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悪役の存在が光る:螺鈿迷宮 [小説]


螺鈿迷宮 上 (角川文庫)

螺鈿迷宮 上 (角川文庫)

  • 作者: 海堂 尊
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2008/11/22
  • メディア: 文庫



螺鈿迷宮 下 (角川文庫)

螺鈿迷宮 下 (角川文庫)

  • 作者: 海堂 尊
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2008/11/22
  • メディア: 文庫



チーム・バチスタの栄光」の筆者が描く、同じ世界観に基づいたスピンオフ?小説。
私には、以下の理由で本編よりも楽しむことが出来た。

筆者の小説の特徴であり、持ち味は、キャラクターが非現実的までの個性を有し、テンポのいい会話でストーリーが進むところ。
医学をテーマにしており、主題は非常に重たいのだが、キャラクターが立っているが故に気軽に、面白く読めるのが筆者の作品である。

しかし、そのメリットには弊害もあり、主人公サイドのキャラクターがパワフルであるが故に、あっさりと事件が解決されてしまい物足りない印象を受けることがあるのだ。
チーム・バチスタの栄光」や「ナイチンゲールの沈黙」は非常に面白い小説なのだが、主人公サイドのキャラクターが強力なだけに、若干ご都合主義に感じられる部分がある。

ところが、本書で一番の存在感を持ったキャラクターは主人公と対立するライバルサイドの人間。
そのため、どきどき感を保ったまま最後まで一気に読み進めることが出来る。私が読んだ筆者の作品の中ではピカイチの出来である。

また、本書のテーマも「死因不明社会」で筆者が述べたかったオートプシー・イメージングを絡め、死因と医学の進歩という現役の医師である筆者の医学観が現れる主題を扱っており、歯ごたえは十分だ。

エンタテイメントとしても、社会派医学小説としても楽しめる本書。
幅広い人に対して自信を持ってオススメできる。

☆☆☆☆(☆四つ)

他のBlogの反応はこちら等。
(ポジティブな評価のエントリ)
http://sousi-jin.blog.drecom.jp/archive/23
http://ameblo.jp/kogurekaneto/entry-10206114088.html
http://agohige1969.blog61.fc2.com/blog-entry-566.html
http://4lc.blog96.fc2.com/blog-entry-780.html
http://blog.livedoor.jp/nagibooks/archives/1082002.html
(微妙な評価のエントリ)
http://plaza.rakuten.co.jp/ryuunomimi/diary/200906260000/

面白いのは間違いないけど、「チーム・バチスタの栄光」よりも先に読んでしまうと微妙かも。
これも読む順番が重要な小説です。







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