SSブログ

迷走している……:楊令伝 九 [小説]


楊令伝 九

楊令伝 九

  • 作者: 北方謙三
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2009/04/24
  • メディア: 単行本



楊令伝の第九巻。
水滸伝が始まったときは斬新な解釈に感動したが、楊令伝に入ってからは迷走気味。
本書は迷走がきわまった感じがぬぐいきれない。

本書のストーリー

梁山泊軍と禁軍の対決はいよいよクライマックス。梁山泊軍は犠牲を出しながらも、禁軍総帥童貫を討ち取ることに成功する。
禁軍で持っていた宋は瓦解に向けて動き出し、李富は新しい国に向けて策謀を巡らし、岳飛は自分の軍隊を地方で維持することになる。


えーーっと……。
童貫が死んでしまいました。
最強の敵も終わりはあっけないもので、あっさりと片がついてしまいました。

しかも、そこで一区切りがつくどころか、何もなかったかのように淡々と、だらだらと物語は続いていく。
新しい国作りについていろいろな人が模索するのだが、それもどこかで見たような理想と手法であることが多い。
ハッキリ言って、着地点を見失っているようにしか見えない。

最後まで読まないと評価は難しいが、
このペースが続くなら、水滸伝と異なり、楊令伝は駄作の評価をせざるを得ない。

☆☆★(☆二つ半)

他のBlogの反応はこちら等。
(ポジティブな評価のエントリ)
http://d.hatena.ne.jp/tomoya/20090511/1242039003
http://alligator000.blog62.fc2.com/blog-entry-936.html
http://blog.goo.ne.jp/otonn74/e/8ac34d1bd244e2f6d876de7abcd3f7d8
http://ameblo.jp/zatsudoku/entry-10250653829.html
(微妙な評価のエントリ)
http://bookworm.at.webry.info/200906/article_16.html
http://d.hatena.ne.jp/rou_24/20090424/1240597361

私も期待しないわけではないが、若干ぐだぐだ感を感じている。
最後まで読んだときに改めて評価したい作品だ。






nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 1

NO NAME

ほんと、楊令伝はつまらないですねぇ。
水滸伝はあんなに夢中になったのに、何故か、楊令伝は集中できません。
北方謙三の心の悩みを読みたいのではなく、エンターテイメントとして
読みたかったのですが、がっかりです。
by NO NAME (2009-08-25 09:43) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。