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本格ミステリの完成型:聖アウスラ修道院の惨劇 [小説]


聖アウスラ修道院の惨劇 (講談社文庫)

聖アウスラ修道院の惨劇 (講談社文庫)

  • 作者: 二階堂 黎人
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1996/11
  • メディア: 文庫



隔離された修道院を舞台に起こる連続殺人の謎をに挑む本格ミステリ。
本格ミステリとしては完成度の高い作品である。

●二件の密室殺人
●意味不明の暗号
●修道院に古くから伝わる伝説
このように本書にはミステリとしての要素がてんこ盛り。
さらに、結末、背景、人間心理共に「本格ミステリ」だからと言う割引を用いなくても納得できる水準に達している。

本書は、そういう意味で本格ミステリとしての完成型の一つであると思う。

とは言っても、好き嫌いが激しいジャンルなのでミステリに興味のない人が読んで楽しめるモノではない。
ミステリ好きなら外さない。そういう作品だ。
ルパンとかホームズの子供向けの本を卒業した中学生ぐらいの若者がこういう本を読むとミステリにはまっていくんだろうな、そう思わせる一冊である。

☆☆☆★
(☆三つ半)

他のBlogの反応はこちら等。
(ポジティブな評価のエントリ)
http://ramponosekai.blog54.fc2.com/blog-entry-87.html
http://blog.goo.ne.jp/gooavb20851/e/f047cba44a58d5135c1d06ae8aed46bf
http://kou38.blog19.fc2.com/blog-entry-121.html
http://hatoya.tea-nifty.com/hathor/2004/11/post_1.html
http://blogs.yahoo.co.jp/tai_y1976/18732722.html
http://blogs.yahoo.co.jp/ymgzwmshk/40615871.html

こういうジャンルなので、コアなファン、あまりミステリに触れない人、両方から細かい突っ込みはいくらでも出来そうです。
それでも、大筋で見ると面白い。そういう力がある本だと思います。





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コメント 2

葉兎

トラックバックありがとうございます。
久々に自分のコメントを読み返してみて、ちょっと恥ずかしくなりました(笑)
この作家は作風が好きで、ずっと読んでいるのですがやっぱり力のある作家であるとは思います。
最近は壮大すぎて、厳密にトリックとうこうの話にはなりませんが・・・。
by 葉兎 (2009-09-16 11:37) 

book-sk

>葉兎 さん
コメントありがとうございます。

私はこの手の小説はたまに読む程度なのですが、それでもこれは面白かったです。
作品の”力”については同感です。
by book-sk (2009-09-16 23:38) 

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