会計を使いこなせる自分をイメージする:会計天国 [投資・マネー]
会計をテーマにしたビジネス小説。
『こんな勉強をして何になるの?どう役立つの?』という非常にレベルの低い質問に対する、シンプルかつ強力な答えを提供してくれる。
【目次】
序章 「1週間後に、お亡くなりになります」
第1章 なぜ、「儲かっている」と言われる会社が、倒産するのか?
第2章 価格競争に陥ったら、会社が必ずやるべきことが一つある
第3章 粉飾決算という泥沼から抜け出して、再生する
第4章 部長課長が同期との競争に勝って出世する方法
第5章 会社の戦略が変われば、組織も当然、変わる
最終章 「幸せ」になろうとする意志
本書で学ぶことの出来る知識は会計の知識ではなく、会計という道具の使い方。
勉強の苦手な人のうち、何で勉強するのか分からない、知識をどう使えばいいのかが分からないといった層は確実に存在している。
本書は、そうした層に対する会計学を学ぶ動機付けとして非常に有効だ。
小説部分は正直言って可もなく不可もなしといったレベルなのだが、入門を想定しているらしく、複雑な数字やややこしいグラフは出てこずに、非常に簡単にまとまっているのですらすらと読み進めることが出来る。
会計を勉強しようと思って二の足を踏んでいる人や、「決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法」のようにしっかりとした入門書を読んだはいいが、イマイチイメージがつかめなかった人なんかにはオススメ。
確かに会計をうまく使えすぎていて、場面を作った将棋の定跡書のように不自然なところはあるのだが、成功したイメージを持つことが出来るのは悪くないはずだ。
☆☆☆★(☆三つ半)
他のBlogの反応はこちら
(本書をポジティブに評価するエントリ)
http://kaerusennin.blog123.fc2.com/blog-entry-301.html
http://d.hatena.ne.jp/miyz/20100912/1284255601
http://mayuharu21.at.webry.info/201006/article_10.html
http://blog.samucopi.com/archives/51264756.html
http://bestbook.livedoor.biz/archives/50775829.html
http://blog.livedoor.jp/assam_uva/archives/51687620.html
それなりに高評価のエントリ多し。
ストーリーも本職の一流小説と比べたら落ちるという程度で、違和感なく読むことは可能。
会計の使い方以外に、会社経営のTipsがちりばめられているのも良い感じです。
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