低調な中にも見所が:楊令伝 12 九天の章&楊令伝 13 青冥の章 [小説]
今回は積んでいた楊令伝の12&13。
相変わらず低迷してるんだけど、ちょこっと見るべきところが出てきたのかも。
”相変わらず低迷”と書いたのは、登場人物に老人が多くなって、語りが増えたのと辛気くささが増したのも一つの要因。それは、相変わらず。
でも、今回は、今までと違ってちょっと見るべきものが出てきた感じを受けた。
一つは、死を語る割合が減ってきていること。死を語らないのなら、年寄りの繰り言も比較的ましに見える。
もう一つは、今までただの数あわせっぽかった人がそこそこ輝きを増してきていること。
そろそろ伏線の回収に入っているのかもしれない。
ということで、ちょっぴり持ち直した今回。
次以降も騙される覚悟で読んでみます。
☆☆★(☆二つ半)
ちなみに、今回一番気に入ったのは
戴宗は金持ちは嫌いだが、科挙に通った人は貧しい人が立身出世のために頑張った印象を受け、嫌いではなかった。だが、実際は科挙にとおるのは金持ちが多い。
といった文意の文章。
実際、今の高級官僚も金持ちの家の人が多いです……。
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