中休み?中だるみ?:楊令伝 14 星歳の章 [小説]
楊令伝の14巻。
前巻でだんだんペースアップの気配が感じられてきたのだが、本書の加速度はイマイチ。
そこそこ人が死んでいるので、ラストは近いのかもしれないが、クライマックスとまでは行かず、やや不完全燃焼。
水滸伝のはじめの方から梁山泊を支えてきた人たちも、死んだり、戦線を離脱したりして、徐々に減ってきている。
敵方もだんだん形がハッキリしてきて、闘うべき相手が見えてきている。
確かに大決戦の雰囲気は感じられるのだが、水滸伝の時のようなわくわく感には至っていない。
これがクライマックスに向けた溜めなのか、ただ単にいつものぐだぐだなのかは今時点では判断がつかない。
個人的な感想としては、やっぱり、という期待はずれ感満載なのだが、最後までつきあってみよう。
水滸伝の頃は良い感じで走ってきたのだから。
☆☆★(☆二つ半)
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