トレーニング入門の決定版:ジムに通う前に読む本 [スポーツ]
ブルーバックスのトレーニング本
と言うだけで期待できると思う人もいるだろう。
実際、本書はブルーバックスの科学入門としてのクオリティでトレーニングについて書かれた、十分に使える本に仕上がっている。
【目次】
第1章 運動科学からみた身体メカニズム
第2章 基礎的トレーニングの理論と効果
第3章 ダイナミックエクササイズの理論と効果
第4章 運動継続を失敗しないために
第5章 ジム運動のQ&A
第6章 ジム運動の実践
タイトルからはウエイトトレーニングの本だと思われるかもしれないが、実際に書かれている内容はもう少し幅広い。
水泳・ランニング・ストレッチなども含んだジムで行うことの出来る運動全てを対象に書かれている。
目次を見てもらうと分かるように、まず科学的に身体のメカニズム・トレーニングによって体が鍛えられる理論から入って、実際の運動のやり方、そして、一番大事な運動の続け方・止めたときのデメリットまできちんと網羅されている。
以前にエントリを書いた「一生太らない体のつくり方-スロトレ実践編」も理論的なトレーニングを扱った良い本なのだが、スロートレーニングによる筋力トレーニングの専門書なので、ランニングのような持久力アップに関するトレーニングや、ストレッチ・ヨガ・ピラティスのような体を整える運動についてはスルーされていた。
それと比べて本書は、広く浅く、運動に関する事項を網羅しているので、筋力トレーニング(もちろん、スロトレの記述・やり方も書かれている)からランニング、エアロビクスのような有酸素運動、果てはストレッチに至るまでやり方がきちんと書かれている。
しかも、その記述は科学的な視点から書くように努力しているのがよくわかる大人が納得できる記述になっているのだ。
本書にはジムに行けない人のために、家で出来る簡単な運動のやり方も書かれており、ジムに行く気はない人を含めた、全ての運動不足を感じている人・我流で運動して限界を感じている人にオススメできる。
図書館で借りたのだが、実際に購入してしまった一冊。
実物をもって、定期的にチェック・読み直しに値する素晴らしい内容である。
☆☆☆☆☆(☆五つ。満点!)
他のBlogの反応はこちら
(本書をポジティブに評価するエントリ)
http://happy2020.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-6044.html
http://roku000.com/1538/
http://kakihara.blog.ocn.ne.jp/blog/2010/10/187_51d8.html
http://plaza.rakuten.co.jp/srmurata/diary/201010220002
http://kagerw.blog58.fc2.com/blog-entry-61.html
http://d.hatena.ne.jp/miyabi-tale/20100909/1283964637
何故か、ビジネス系のBlogに本書のエントリが多い。
もっとも、健康はヘタな自己啓発・投資よりも効果が高いことを考えると、ビジネスマンが健康を気にするのは当然なのかもしれないが……。
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