今の政府は税金を払うに値しない:悪の税金学 [投資・マネー]
本書の主張はハッキリしている。
・今の政府は税金を払うに値しない
・サラリーマンは所得把握率が高く、税制上不利益を被っている
・サラリーマンだけが割を食わないようにするために、合法的な節税テクニックを教える
これだけの中身なのだが、サラリーマンが以下に食いものにされているかが分かって、非常に腹立たしくそれでも役に立つ内容になっている。
【目次】
第1章 「税金を払わない」という選択
サラリーマンはなぜ、自分で使えるお金が少ないのか?
日本のサラリーマンの税金負担額は世界一 ほか
第2章 副業で赤字を積み上げる
サラリーマンのウルトラ節税術
「副業をして節税する」スキーム ほか
第3章 不動産経営という黄金の方法
3億円のアパートを持っているのに、税金はゼロの不思議
不動産はサラリーマンの格好の節税アイテム ほか
第4章 自営業者の恩恵が思いのままに
サラリーマンの独立で、税金、社会保険料が大幅減
自営業者の恩恵をサラリーマンにも! ほか
本書の主張がハッキリしているのと同様、本書で教授される節税テクニックも非常にシンプルだ。
①副業を興して生活費を経費として所得から控除する
②不動産を取得して、税額控除を受けると共に、副業としての不動産業も狙う
③個人事業主として会社と再契約し、生活費を経費として所得から控除する
このうち、①はこのエントリで触れた以下の本と同じ内容だ。
詳細は以下の本を見てもらうとして、大まかに言うと、年間数万~数十万の収入になる趣味の延長としての副業を持ち、家賃・通信費・書籍代・交通費などを経費として所得から控除してしまおうというもの。
会社が副業にうるさくなく、小銭になる趣味を持っている人にオススメの内容だ。
②はよくある住宅ローン減税。
住宅が値下がりしないなら、減税分お得。この方法については、減税云々より不動産投資としてのテクニックが要求される。
③はこのエントリで触れた以下の本が詳しい。
平たく言うと、雇用契約を業務請負契約に改めて、①同様に生活費を経費として所得から控除してしまうテクニック。社会保障費の負担も減る可能性が高いので、高いスキルを持った労働者には有効だ。
このように、他に詳しい本があり、本書としてはさわりだけを触れている感は否めないのだが、サラリーマンが出来る3大節税を網羅している点が本書の価値。
税金に悩みを持っている人、収入の約4分の1を国に持って行かれることに納得がいかない人は読んでみて欲しい。
☆☆☆★(☆三つ半)
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