事件に翻弄された子どもの人生は:流星の絆 [小説]
東野圭吾はこういう作品がよく似合う。
作品中に描かれる時間が長い作品。
本書も持ち味は十分に生かされている。
本書の見所は、事件の発生から解決までの時の流れと、それに翻弄される3人兄弟の人生。
ミステリとしてみたときの謎解き自体はさほど複雑なものではないのだが、その過程で描かれる兄弟の人生は筆者の持ち味が十分に出ていて、引きこまれながら読むことができた。
他の代表作、「白夜行」や「手紙」などと比べると、読み味はライト。
よく言えば軽く読むことができるし、悪く言えば物足りない。
そのあたりは個人の好みだろう。私にとっては、スピード感を持って読むことのできるいい作品であった。
近年の代表作の一つであることは間違いない。
☆☆☆★(☆三つ半)
他のBlogの反応はこちら
(本書をポジティブに評価するエントリ)
http://skyseablue.cocolog-nifty.com/book/2011/03/post-979e.html
http://blogs.yahoo.co.jp/gyosei0321/53352199.html
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http://blog.esperanza.ciao.jp/?eid=824757
http://blog.livedoor.jp/nahomaru/archives/51828121.html
http://commeca.blog.so-net.ne.jp/2011-03-09
皆さん高評価。
ドラマ化もされているみたいです。
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