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ラストチャンス? [opinion]

yahoo経由毎日新聞より
<大阪ダブル選>橋下人気、大阪を席巻 松井氏と固く握手
 「大阪都構想にGOサインだ」--。27日に投開票された大阪府知事・大阪市長のダブル選は、既成政党の包囲網をものともせず、市長選で大阪維新の会代表の橋下徹さん(42)、知事選で同幹事長の松井一郎さん(47)が圧勝した。都構想をヨーロッパの市民革命や明治維新に匹敵する大事業と位置づけ、選挙戦を通じて「大阪を変えよう」と訴え続けた橋下さん。主要選挙での「不敗神話」を引っ提げ、既に国政進出を見据える。維新の2人が改革の両輪として大阪をどう動かすのか。そして、中央への波及は。府民は期待と好奇のまなざしを送る。


橋下市長がどのように政治を進めていくかは、私にはわからない。
任期ギリギリを狙ってじっくり改革を達成するかもしれないし、今までの有名人首長の多くと同じく官僚機構に取り込まれてろくな成果が出せないかもしれない。

でも、今回だけは速やかに成果を上げて欲しい。
なぜなら。


今の日本は大阪以外にも(と言うか、ほとんどの都市は)閉塞感のまっただ中にある。

産業に活気がなく、地域の雇用・民間給与は芳しくない。
その割には、公務員の生活は比較的高いレベルで安定している(公務員が一番の就職先ではない地域はどのぐらい日本に残っているだろうか?)。
政治家は世襲や特定団体の関係者で占められていて、代わる気配がない。

名古屋で河村市長が誕生したこととあわせて考えても、民間企業がたっぷりある大阪・名古屋と言った日本有数の大都市でも現状維持は支持されなくなってきているのだ。
東京だけは、まだ余裕があるので、(碌な対立候補が出なかったこととあわせて)現状維持を選択しているけれど、その他の地域では早く何とかして欲しいという思いでいっぱいだろう。

この思いは今に始まったことではなくて、大阪で横山ノックが知事になったり、長野で田中康夫が知事になったり、宮崎でそのまんま東が知事になったりしたのは、有権者が現状を変えて少しでも良くなってほしいと思ったからだ。
だが、そうした有権者の思いはことごとく裏切られてきた。

橋下市長の誕生は正直10年遅かったように思えるが、今ならまだ改革を行う若干の余裕が残っている。
しかし、残された余力が多くないのもまた事実なのだ。

日本の有権者は、小泉純一郎のような例外を除き、基本的には失望させられ続きの歴史だった。
今回も失望させられるのならば、政治への期待は地に落ち、だらだらと停滞した状況が続くのだろう。海外に脱出する人も増えるに違いない。
でも、今回の選挙結果が素早く、目に見える形で現れるのならば、大阪に続けと行動する優秀な人も増えるだろうし、そうした人を選ぶ有権者も増えて良いループに入ることができるだろう。

日本人は忍耐強い。
でも、その忍耐もいつまで続くかわからない。
個人的には、政治に関する忍耐はそろそろ限界に来ていると思えるので、このあたりで改革によって生活が代わる実感を得る有権者が出てきて欲しいと思っている。






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