ノンフィクション作家入門:調べる技術・書く技術 [文章]
文章術と言っても”文章”の種類によって、注意する点は異なる。
本書は、ノンフィクションを書くための本。
「調べる」=取材であり、決してアカデミックな文章やビジネス文書を書くための本ではないことに注意が必要だ。
【目次】
第1章 テーマを決める
第2章 資料を集める
第3章 人に会う
第4章 話を聞く
第5章 原稿を書く
第6章 人物を書く
第7章 事件を書く
第8章 体験を書く
本書はライターの筆者が、仕事を通じて習得してきた取材のノウハウをまとめた、ノンフィクション作家・マスコミ業界向けの入門書。
文章術の本を書いても笑われないだけの内容はあるし、記述もわかりやすい。
マスコミ業界に関わろうとする人なら、読んで見る価値はある。
難点を言えば、やや取材に偏った内容なので、実験から論文を書くアカデミックな人や、数値データをまとめて報告書・提案書を作るビジネスマンには向いていない。
もちろん、フィクションを書きたい人にもヒットしないので、自分がノンフィクションを志向しているかどうかで本書の向き不向きは決まるといっていい。
クオリティは高いと思われるので、自らのターゲットに合致しているようなら手にとって見て欲しい。
☆☆☆★(☆3つ半)
他のBlogの反応はこちら。
http://shooting-tv.at.webry.info/201203/article_24.html
http://gw07.net/archives/5571682.html
http://smoothfoxxx.livedoor.biz/archives/51949136.html
http://blog.goo.ne.jp/aozoraman_2007/e/18cf976714d830608a4c740f15b79b5f
http://mmaehara.blog56.fc2.com/blog-entry-1380.html
http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2008/06/post_e8ca.html
おそらくタイトルは新書化にあたって編集者が考えたのだろうから筆者は悪くないのだが、「考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則」を意識したタイトルを付けておきながら、ビジネスマンをターゲットから外しているのはいただけない。
別に何が悪いわけではないが、不誠実だとは思う。
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