見るべきポイントはガイドブックの他にも存在する。:社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう! [その他]
本書はどういうジャンルといえばいいのだろうか非常に悩む。
強いて言うなら旅行本とエッセイの中間。
筆者が旅行した場所と、そこでの感想が書かれているのだが、感想の方向性が通常の旅行本とはやや異なり、筆者独特の社会派の内容が多くなっている。
【目次】
第1章 お金から見える世界
第2章 異国で働く人々
第3章 人生観が変わる場所
第4章 共産主義国への旅
第5章 ビーチリゾートの旅
第6章 世界の美術館
第7章 古代遺跡の旅
第8章 恵まれすぎの南欧諸国
第9章 変貌するアジア
第10章 豊かであるという実感
さいごに 旅をより楽しむために
若者の海外旅行離れについて~あとがきにかえて
筆者の海外旅行の好みは、自然と美術館(歴史)。これにグルメと国そのものの特殊性(共産主義国とか)が入ってくる感じ。
スポーツとカジノが好きな私とは共通する点の少ない筆者の好みなのだが、本書で得られた物の見方はこれからの私の旅行にとって非常に有意義であると断言できる。
本書は海外の国で筆者が考えたことが書かれているので、それを読むと「こんなふうに考える人がいるんだ」と思う事ができる。
そこから、自分の旅行ではどうなんだろう?と思索を広げていくことができるのだ。
単なる旅行ガイドを一冊読むだけではなく、加えて本書を読めば、海外旅行の際に感じ取ることの出来る情報が倍以上になるだろう。
筆者のファンだけではなく、ライトな旅行好きの人にも読んで欲しい一冊だ。
☆☆☆★(☆3つ半)
他のBlogの反応はこちら。
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本書を読めば、日本がいかに観光資源に恵まれていて、かつ、それをろくに使いこなせていないかがよく分かる。竹中平蔵が観光を国策として新たな柱にしようとしていた事は間違いではなかったことが本書を読んで唐突に理解することができた。
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