筆者の2パターンの作風を受け継ぐ:人生教習所 [小説]
人生教習所 (2011-09-30T00:00:00.000)
- 作者: 垣根 涼介
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2011/09/30
- メディア: 単行本
やり直し願望のない大人は幸せだ。
でも、そんな人はごく少数だろう。
多くの人は、何らかの所でやり直せたらな・・・と思いながらも日々頑張っているのだろう。
本書は、人生のやり直し目指す登場人物が、小笠原諸島での教習を経て人生をやり直すストーリー。
あらすじからもわかるように、本書は「ワイルド・ソウル」よりは「君たちに明日はない」に近い。
と言っても、小笠原諸島は本土とは違った歴史を歩んでいるので、若干「ワイルド・ソウル」風の重い部分もある。
筆者の代表作両方の作風を備えているので、ファンにはたまらない一冊だろう。
テーマがテーマだけに、負け犬風の登場人物が多い点は個人的には苦手。
だが、キャラクターはそれぞれ個性的だし、ストーリーも映画や漫画には向かない小説向きの内容を扱った、エンタテインメントとしては十分に成立している。
筆者のファンにはもちろん、その他の人でも安心して手に取ることができるだろう。
☆☆☆★(☆3つ半)
他のBlogの反応はこちら。
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多くの人があげていた本書の魅力は、小笠原諸島の自然描写。
私は行ったことがないのですが、行けば感動するんでしょうね・・・
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