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江戸時代の謀略戦:雲霧仁左衛門 [小説]


雲霧仁左衛門 (前編) (新潮文庫)

雲霧仁左衛門 (前編) (新潮文庫)

  • 作者: 池波 正太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1982/06
  • メディア: 文庫



雲霧仁左衛門 (後編) (新潮文庫)

雲霧仁左衛門 (後編) (新潮文庫)

  • 作者: 池波 正太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1982/06
  • メディア: 文庫



鬼平犯科帳(一)」より前に書かれた江戸の火付盗賊改方vs大盗賊の物語。



少し前に、現代のスパイ小説である「エスピオナージ」のエントリを書いた。

本書は江戸時代の話ではあるが、それよりもすごいスケールの盗賊小説だ。
電子デバイスこそ出てこないが、尾行・暗殺・謀略何でもありのバトルが本書の中で繰り広げられている。

千両箱を盗み出すために全力をつくす盗賊側。
江戸の治安を守るために、私財をなげうって捜査に励む火付盗賊改方。
現代の科学知識がない代わりに、現代では違法とされるような荒っぽい捜査も認められる世界観。
ミステリやスパイ小説とは一味違った味付けだが、同じスリルを味わうことができる。

本書は盗賊側の雲霧仁左衛門が主人公になっているのもポイント。
巨匠池波正太郎の描く悪のヒーローはさすがに魅力的だ。

☆☆☆☆(☆4つ)

他のBlogの反応はこちら。
と思ったら、映画の話ばかりが出てくる。私は時代劇こそ映像よりも小説だと思うタイプなのだが、世間一般では映像のほうが人気なんだろうか。


雲霧仁左衛門 [DVD]

雲霧仁左衛門 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
  • メディア: DVD








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