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伝統的日本企業の人事評価:人事部は見ている。 [自己啓発]


人事部は見ている。 (日経プレミアシリーズ)

人事部は見ている。 (日経プレミアシリーズ)

  • 作者: 楠木 新
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2011/06/16
  • メディア: 新書



人事部勤務経験者が自己の経験と、人事関係者人脈へのインタビューを通じて、人事評価の実態を描いた一冊。旧来型日本企業における人事評価の実態を感じ取ることが出来る。
【目次】
第1章 人事部は何をやっているのか
第2章 考課と異動の不満の矛先
第3章 社員の「情報」を集めるルール
第4章 人事部員が見た出世の構造
第5章 正義の味方はしっぺ返しを受ける
第6章 曲がり角に立つ人事部
第7章 社員の人生は社員が決める


本書でも触れられてはいるが、人事の業務は多岐にわたる。採用・評価・労働組合対応・人材育成・福利厚生制度・懲戒処分……。
本書はその中で人事評価にスポットライトを当てている。

伝統的な日本企業ではどのように人事評価が行われていたのか?
本書で語られているのは、「これから偉くなる人とうまくやっていく能力」がキーワードということだ。将来的に出世する人と一緒に仕事をして、気のあった人に引き上げてもらう。これが基本のパターンで、人事部はそのスキームの手伝いをする部署だということ。

もちろん、人事部の仕事はクビを切ることby「外資系金融の終わり」が常識の外資系企業では事情が異なるだろうし、これから10年後の人事部が偉い人の引きで出世することを基本パターンに動いているとも思えない。
(個人的には、ビッグデータの活用で人事領域もコンピュータの占める割合が大きくなっていると思う。)

伝統的日本企業の人事評価についてさわりを知るには良い一冊。
これを見て、自分が出世するための情報として活用するのか、つまらない仕事をしている人事部にビジネス・チャンスを見つけて新たなサービスを開発するか。
その辺りは読む人の置かれた立場によって異なるのだろう。

☆☆☆(☆3つ)

他のBlogの反応はこちら。
http://library666.seesaa.net/article/309672577.html
http://smoothfoxxx.livedoor.biz/archives/51944567.html
http://blog.goo.ne.jp/hoddy/e/dd3663915a21d2295840eeb1a04c3f62
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http://d.hatena.ne.jp/kahusu/20110623
http://d.hatena.ne.jp/kamome_oita/20111128/1322431606

基本的に本書で描かれているのは、古い人事部の姿。
今どきこんな人事部では会社が傾くのでしょうが、昔はこうして動いていたということを知るのも悪くないはず。






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