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シンプルな武器が一番有効:武器としての決断思考 [自己啓発]


武器としての決断思考 (星海社新書)

武器としての決断思考 (星海社新書)

  • 作者: 瀧本 哲史
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/09/22
  • メディア: 新書



本書のメインコンテンツはディベートの技術を「決断」に利用するというもの。
それに、「僕は君たちに武器を配りたい」で本格的に語られる筆者が若者に対して説く心構えが加わって一冊になっている。


【目次】
はじめに 「武器としての教養」を身につけろ
ガイダンス なぜ「学ぶ」必要があるのか?
1時間目 「議論」はなんのためにあるのか?
2時間目 漠然とした問題を「具体的に」考える
3時間目 どんなときも「メリット」と「デメリット」を比較する
4時間目 反論は、「深く考える」ために必要なもの
5時間目 議論における「正しさ」とは何か
6時間目 武器としての「情報収集術」
7時間目 「決断する」ということ


世の中には決断しなければならない機会は溢れているが、きちんと考えて決断していることはそれほど多くない。重要な契約や大きな買い物など、明らかに重要とわかる時には考えて決断するのだが、第一印象は重要でなくとも人生に大きな影響を与える決断は数多い。さらに、考えて決断する際も”正しく”考えられているかどうかは怪しいことも多い。

本書は、なんとなくの決断をしている人に対して、上質の決断を提供してくれる一冊。決断の苦手な人、決断を直感で選んでいた人にはタイトル通り大きな武器になる。

とは言え、本書で語られる内容は初歩の初歩。本書の核をなすディベートの技術についても、高レベルのことは書かれていない。同じ新書でも「議論のルールブック」の方が多くのことが書かれている。

そして、あえて初歩の初歩だけを書いたのが筆者の思いなのだろう。筆者は知識を得るだけでなく、使うことをクドいぐらいに本書の中で強調している。たくさんの引き出しを手に入れるよりも、基本の1つだけでいいから使いこなして欲しい。そうした思いが全体を貫いている。

タイトルが「武器としての決断思考」。筆者は文中で自らをゲリラを教育する軍事顧問になぞらえている。
ロケットランチャーも手榴弾も戦車もありとあらゆる武器の使い方を羅列した教科書よりも、カラシニコフの使い方だけを徹底して教える許可書のほうがゲリラには有用。筆者はそう考えているのだろう。

社会人には物足りない部分もあるが、学生や専業主婦にはピッタリだろう。とくに、専業主婦の人にはぜひ読んでもらいたい一冊だ。

☆☆☆★(☆3つ半)

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