もう一つの命のビザ:スギハラ・ダラー [小説]
杉原千畝のビザでポーランドを脱出したユダヤ人の話に始まり、リーマンショックのシカゴ・マーカンタイルで終わる壮大な物語。国際陰謀モノを得意とする筆者らしく読み応えの有るストーリーだ。
本書のキーワードは、タイトルにもなっている杉原千畝。
日本のビザを発給することで、ナチス・ドイツのホロコーストからユダヤ人を救った日本の外交官だ。杉原千畝の命のビザで生命の危機を脱出したユダヤ人が米国の市場で頭角を現していく。
そして、彼らは自らが命を拾ったように、多くのユダヤ人の命を救っていく……。
という壮大な物語。
章立てが細切れになっていて、読んでいる間は全体像が掴みにくいのだが読み終えるとすべてが一点に終息する素晴らしい出来。
久々に当たった、読み返したくなる小説だ。
☆☆☆☆☆(☆5つ。満点)
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