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ポジティブな考えは出世も呼びこむ:世界でひとつだけの幸せ―ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生 [科学]


世界でひとつだけの幸せ―ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生

世界でひとつだけの幸せ―ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生

  • 作者: マーティン セリグマン
  • 出版社/メーカー: アスペクト
  • 発売日: 2004/06/15
  • メディア: 単行本



ポジティブな人間はネガティブな人間に比べて、満ち足りた人生を長生きすることが出来る
この結論は今となってはさほど珍しいものではないだろう。だが、多くの人がわかっているように自分の性格・ものの見方を変えることは難しい。だとするならば、ネガティブな人間は運命を受け入れて短い人生を生きるしか無いのだろうか……
その結論が本書では述べられている。
【目次】
1 大切なのは幸せになりたいという意欲
 心から幸せだと感じるためには
 心の強さを育てる心理学
 人が幸せを求める理由 ほか
2 あなたにとっての強みと美徳
 幸せをもたらす美徳とは何か
 自分のとっておきの強みを見つけだす
3 幸せというゴールを目指して
 仕事での満足感と個人的な満足感
 「愛すること」と「愛されること」
 子どもたちをポジティブに育てる ほか


現在ネガティブな人間でも、考え方を変えてポジティブに生きることは出来るのか?
本書で述べられている答えは半分Yesで半分No。人間には持って生まれた性格があるため、全面的に考え方をチェンジして根っからのポジティブな人間になることは不可能だ。

だが、人間は強みを活かして生活していれば、人生に生きる意味を見出し、ポジティブな人生を送ることが出来る。つまり、取り組み方さえ間違えなければ、ポジティブな人間が手にする果実をすべての人間はその手に取ることが出来るのだ。

では、強みを活かして生活するにはどうすればいいのか?
詳しくは本書を見て欲しいが、本書で挙げられている強みとは、ビジネス書で出てくる比較優位のような単純な考え方ではなく、場所・時間を問わず人類の歴史の中で美徳とされてきた真理に近いレベルでの強みで有ることが特徴的だ。

本書の中身は心理テストも多く、読み進めるのに時間がかかるのだが、中身はしっかりとしていて読んで後悔することはない。そんな一冊だ。

☆☆☆☆(☆四つ)

他のBlogの反応はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/skycommu/20090512/1242056679
http://e-dou.seesaa.net/article/268624566.html
http://ericweblog.exblog.jp/11374723/
http://pub.ne.jp/gaia888/?entry_id=2818253
http://www.typepad.com/services/trackback/6a01156f98941a970c0168eb2c1f25970c

ちなみに、筆者のマーティン・セリグマンが「優秀な学生」と本書で紹介しているのが、このエントリで紹介した「選択の科学」の筆者、シーナ・アイエンガー。
米国の人材の集積というのは凄まじい。






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