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バカは相手にしないに限る:君に友だちはいらない [自己啓発]


君に友だちはいらない

君に友だちはいらない

  • 作者: 瀧本 哲史
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/11/13
  • メディア: 単行本



今度のテーマはチームビルディング
僕は君たちに武器を配りたい」、「武器としての決断思考 」、「武器としての交渉思考 (星海社新書)」の流れに来る、筆者が若者に伝えたいことのシリーズだ。

【目次】
第1章 秘密結社をつくれ
 『七人の侍』という奇跡を成し遂げたチーム
 天動説が消えたのはなぜか
 青年よ、小さなゲリラ的チームをつくれ
 傍流の記者たちが成し遂げた報道の金字塔、「プロメテウスの罠」チーム
 「最高の授業」を貧困地域の子どもに――バングラデシュの「ドラゴン桜」
 エンジェル投資は「人への投資」
 秘密結社の代表格、フリーメーソン
 『ワンピース』ルフィの幻影
 本物の海賊の行動原理ほか
第2章 本当の「よいチーム」とはなにか
 マッキンゼーの「チームアプローチ」
 SNSでつながることの無意味さ
 ロックフェラーのブラックブック
 肥満は伝染する
 東京大学の合格校が決まっている理由
 見晴らしがよい場所に行け
 ブートキャンプで自分を鍛えろ
 バイトで潜り込むのもひとつの手段
 人間の「交差点」がイノベーションを生む
 会社はなぜ存在するのか
 弱いつながりの重要性
 私の成功は、私のまわりの成功で決まる――ネットワークの効用
 東日本震災で生命の危機584人の透析患者を緊急搬送せよ
 ネットワークの「棚卸し」ほか
第3章 ビジョンをぶち上げろ、ストーリーを語れ
 成功するチームに必要な「冒険者=ヒーローの神話スキーム」
 最初のビジョンは大きいほどよい
 教育改革で日本を変えるTFJの取り組み
 グーグル、アップル、ディズニーを抑えて人気第一位の就職先とは
 ビジョン策定のポイント
 「ぶち上げる」ことの持つ力
第4章 よき仲間との出会いのために
 倒産寸前のタクシー会社運転手の言葉に感動した
 アルマゲドン・メソッド
 クレーマーをも仲間に引き込む
 「業界軸」「会社軸」「自分軸」でラべリングする
 共感をよぶストーリー/自己開示がもたらすもの
 メガバンクに20年以上勤めた男の独白
 大企業のなかで変革をおこすチーム
 「なぜあなたと仕事をしたいのか」を明確に説明できるか
 波紋が生じた岩波書店の採用条件ほか
第5章 チームアプローチはあなたと世界をどう変えるか
 アメリカの強さの秘密
 レベルが違うアメリカのリクルーティング
 非公式な組織に所属せよ
 東京大学で始まる「Lobby」活動
 いじめがおこる社会の特性
 カリスマから群雄へ
 なぜナショナリストには貧しい人が多いのか
 「三丁目の夕日」の世界に戻ってはいけない
 世界から人々がやってくる国にほか


本書の内容を端的に言うと、大多数に気に入られたり、媚びたりすることは必要ではなく、自分の目的にとって最善の仲間と一丸になって物事を進めることの意味、やり方を説いた一冊。

日本では同調圧力が強いので、仲間には気に入られなくてはいけない。とか、目立ったことをして潰されてはいけない。などと考えるあまりに、大多数に気に入られるような行動が善とされ、純粋に目的に向かったチームというのは軽視される傾向にある。

本書を読んだはずのAmazonの書評ですら、地方の選挙で合理的な改革派が負けたことを例に、世間は筆者の言うような論理的な内容では動いていない(から本書は役に立たない)。などという的はずれな書評が掲載されてしまう有り様だ。

筆者が言いたいのは世間など気にせずに、能力と意欲のある人達が適切な形で集まれば目標を達成できるということであり、上記選挙の例で言うと、大衆に支持されなければ何もできない政治家でなく、民間の組織を結成して問題を解決するほうが手っ取り早くて確実だということだ。

このように誤解もされやすいのだろうし、古い人には受け入れがたい内容。だが、書いてあることは至極まっとうで若い人は読む勝ちが十分に存在する。
ビジネスをきちんとしている社会人には当たり前すぎてやや拍子抜けになるのかもしれないが……。

☆☆☆☆(星4つ)

他のBlogの反応はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/A1bi2ia/20140211/1392084927
http://muratyan.cocolog-nifty.com/book/2014/04/post-3f81.html
http://blog.goo.ne.jp/sean4649/e/f2993cd14693a6159854db94bc814d02
http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2013-12-25
http://mayuharu21.at.webry.info/201404/article_8.html
http://aheartburnsfortheone.blogspot.jp/2014/02/blog-post.html






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