都心の大手マンションしか買っちゃダメなのかな?:99%のマンションは買う価値なし! ―ベテラン設計士が指南する「本物」の見分け方 [投資・マネー]
99%のマンションは買う価値なし! ―ベテラン設計士が指南する「本物」の見分け方
- 作者: 碓井 民朗
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/10/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
このエントリで書いた「タワーマンション節税! 相続対策は東京の不動産でやりなさい」に触発されてマンションの本をいくつか続けて読んでみた。これはその第一弾。
「タワーマンション節税! 相続対策は東京の不動産でやりなさい」は投資家視点のマンション購入指南本だったけど、本書は建築家目線のマンション購入指南本だ。
【目次】
はじめに
第1章/マンションの不都合な真実
第2章/震災への備えと埋立地
第3章/マンション業者の騙しの構造
第4章/その「タワーマンション」に問題あり
第5章/買ってはいけない「ダメなマンション」の見分け方
第6章/中古マンションという罠
おわりに
本書は買ってはいけないマンションについて建築家目線で書かれている。
曰く、地盤のゆるい地域に買ってはいけな。
曰く、タワーマンションは買ってはいけない。
曰く、構造をケチって作っているマンションは買ってはいけない。
曰く、マンションは買っても実質的に20年~30年で住めなくなる。
「タワーマンション節税! 相続対策は東京の不動産でやりなさい」ではここ20年ぐらいの値動きを分析した結果、湾岸地域を含む都心のタワーマンションが一番値下がりが少なかったらしいのだが、その儲かったマンションは本書によると買ってはいけない筆頭マンションとなる。
そう、本書はキャピタルゲイン・インカムゲインの観点を全く無視して、ひたすら実需の観点から良いマンションとは何かを語ってる。
本書で触れられている視点は建築家にとっては当たり前なのかもしれないが、一般人から見るとマンションを買うときには意外な観点に気をつけてチェックする必要が有ることがよく分かる。大きな借金を背負って不動産を買おうと思っている人は本書を読めば大きく損をすることはなくなるだろう。
ただ、筆者の言う条件を満たすマンションは、大手施行の、坪単価が300万円以上で、歴地ある場所に建築された、タワーじゃないマンションにしか存在しないだろう。
そういう意味ではまさに、99%のマンションは買う価値なし! ってことなんだろう。
☆☆☆★
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