行政の権限は極力まで小さくするべき:政治家の殺し方 [社会]
元横浜市長の中田宏が書いた地方政治の実態。
本書を読むと、政治家にまともな人が成りたがらない理由がよく分かる。
地方分権は理想だけど、今の状況じゃとても地方に権限を持たせることはできないと思えてしまう。
【目次】
第1章 「次世代のホープ」、ひと晩で「ハレンチ市長」になる
第2章 日本をダメにするマスコミの正体
第3章 魑魅魍魎が跋扈する地方自治体のアブナイ世界
第4章 史上最悪の市長に振り回された人々
若手政治家・地方分権の省庁だった中田宏。
ところが、女性スキャンダルが報道されることによって一気に人気が凋落してしまう。
ところが報道された女性スキャンダルは裁判で事実無根と判断されるレベルのものだった……。
では、なぜそうしたスキャンダルが出るようになったのか?
という心当たりについて本人が書いたのが本書。
はっきり言って、本書に書かれているような実態だと、まともな人が地方政治家になることは金輪際無くなるだろう。
やや乱暴な言い方になるが、横浜市のように市外の企業から収入を得ている人が多く、それなりに街の進歩も有るような場所でこの有り様なのだから、日本の多くの自治体はもっと酷いのだろう。
こんな状況では地方に実権を持たせることは怖くなってしまう。
内容はとても面白く、多くの人に読んでもらいたいできなのだが、多くの人に読まれればまともな人が政治家になろうとしなくなる。困ったもんだ。
☆☆☆☆(☆四つ)
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