人間は変わっていく。願わくばいい方向に。:おとなが育つ条件――発達心理学から考える [その他]
ビジネスにおける人材育成に使えるかと思ったら、家族論・ジェンダー論の内容だった……。
本書は、子どもに対する学問である発達心理学を大人に対して適用した内容。
「育つ」というタイトルは能力の向上というよりも、「自分らしさの発現」というぐらいの意味で考えたほうが本書の内容をイメージしやすい。
【目次】
第1章 発達とは何か
第2章 おとなの知力とは―子どもの「知能」とおとなの「賢さ」
第3章 感情と人間関係―おとなを支えるネットワークの発達
第4章 家族の中でのおとなの発達1―結婚と夫婦関係
第5章 家族の中でのおとなの発達2―「親になる」こと/「親をする」こと
第6章 私はどう生きるのか―アイデンティティ、生き方、ジェンダー
第7章 幸福感―何がその源泉か
目次を見てもらえれば、本書の中身がイメージしやすい。
少なくとも、図書館で借りた私のように、意図する内容と全く違うってことは起こらないはずだ。
で、中身としてはおとなになってからどのように人間は変わっていくのか?変わるためにはどうすればいいのか?と言った中身が、発達心理学の考え方に基づいて述べられている。
内容自体はさほど変ではなく、非常にまっとうな中身という印象が残る。
ただ、この次の本もそうなのだが、「発達心理学」については、「だからどうしたの?」という感想を持たざるをえない。ちゃんと研究されて、積み重ねもなされているアカデミックな分野というのは分かるのだが、それを社会に還元する道が非常に見えにくい。
アカデミックと実社会の分断が大きく感じられる分野だといえるだろう。
☆☆☆(☆三つ)
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2014-12-27 23:12
nice!(2)
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