男性ホルモンが生死を分ける：ホルモン力が人生を変える

ホルモン力が人生を変える (小学館101新書 23)

• 作者: 堀江 重郎
• 出版社/メーカー: 小学館
• 発売日: 2009/02/03
• メディア: 新書

男性ホルモン、テストステロンに関する解説本。
男性ホルモンは内臓脂肪の増加を防ぎ、イライラ・欝などを予防する心身にとって重要な脳内物質なのだが、20歳代がピークで後はどんどんと減少していく。
男性ホルモンの減少は体に悪影響をおよぼすのだが、特に、男性の40代～50代においては命に関わりかねない重大事を引き起こす。

ではどうすればいいのか？
という話が本書には書かれている。

【目次】
第1章 男性ホルモンは人生を支配する
第2章 男性ホルモンが人生を変える
第3章 男性ホルモンが健康を左右する
第4章 男性ホルモンを高めよう!
第5章 男性ホルモンと長寿の秘密

本書の構成としては、前半部で男性ホルモンとは何か？男性ホルモンが減少する悪影響とは？という素人が思い浮かぶ疑問に答え、後半部で男性ホルモン現象による心身の悪影響を回避するにはどうすれば良いかという疑問に答えている。

男性ホルモン減少に対する解として本書で提示されているのは、通院によるホルモン補充療法と筋トレ・睡眠時間の確保・良質な食事からなる生活習慣の改善。
前者はホルモンの減少が大きい人に対して推奨されるし、後者はそこまででもないすべての中高年に対して推奨されている。

どちらの内容も男性であれば必ず役立つ内容なのだが、特に、通院によるホルモン補充療法についてはなかなか興味深い。
女性の場合は更年期障害の治療法として有名だそうだが、男性にはまずそうした選択肢が頭のなかに浮かばない。うつ病などとも間違われやすいとのことなので、男性であればホルモン減少による心身の不調についての知識を得ておくことは文字通り生死を分けることもありそうだ。

このように非常に役立つ上に、男性ホルモンについての知識も簡単に得られる一冊。
いい方の新書であることは間違いない。

☆☆☆☆（☆4つ）

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