経営戦略の入門テキストならこれかな:経営戦略の論理 [自己啓発]
経営戦略の論理 〈第4版〉―ダイナミック適合と不均衡ダイナミズム
- 作者: 伊丹 敬之
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2012/09/15
- メディア: 単行本
経営戦略の本はいろいろと読んでいるけど、本書は一番初学者におすすめできる教科書であるといえる。
(教科書的な本を好まない人は「V字回復の経営―2年で会社を変えられますか」がおすすめ。
分析ではなく、立案のための教科書なので、コンサルタントよりは企業内の経営戦略部門・企画部門の人が手にするのに向いている。
【目次】
第1部 戦略の基礎概
経営戦略とはなにか
ビジネスシステムと見えざる資産
第2部 ダイナミック適合の論理
顧客のニーズをダイナミックにとらえる―戦略の顧客適合
競争優位をつくる―戦略の競争適合
資源を有効利用し、資源を効率的に蓄積する―戦略の資源適合
技術を活用し、技術を進化させる―戦略の技術適合
人の心を動かし、刺激する―戦略の心理適合
第3部 不均衡ダイナミズムの戦略
市場創造の戦略―製品戦略の不均衡ダイナミズム
ビジネスシステムが成長をドライブする―ビジネスシステムの不均衡ダイナミズム
オーバーエクステンション戦略―見えざる資産の不均衡ダイナミズム
本書の特徴はツール類(5フォースとか、PPPとか)の特徴が殆ど無く、経営戦略を立案することのメリット・意味合いが厚く語られているところ。
そのため、チャチャッと本を読んで何かをしたいという人には向いていないのだが、経営戦略を立てることのメリットと、意味合いをしっかりと考えることができる。
冒頭では企業内の企画分の人におすすめと書いたが、その中でも特に、現在戦略など何もない企業に一から戦略を導入するときにはぜひとも読んでみて欲しい一冊だ。
本書で語られている「戦略」の必要性は、中長期的に企業が力を蓄え、利益を生み出していくことにつながっている。日々の仕事には戦略などなくても大差ないことも多いのだが、長い目で見た時に戦略の有無は企業の行く末を左右する。
間違った戦略を取るのは仕方ないが、ホンショでも降れられているように、意図せずしてまずい戦略をとっている例も多々存在する。
即効性のある本ではないが、ビジネスマンだったら読んでおいて損はない本だと思う。
☆☆☆☆★(☆4つ半)
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2016-02-13 22:24
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