SSブログ

政府の対策はまずまずまとも:それで寿命は何秒縮む? [科学]


それで寿命は何秒縮む?

それで寿命は何秒縮む?

  • 作者: 半谷 輝己
  • 出版社/メーカー: すばる舎
  • 発売日: 2016/09/17
  • メディア: 単行本



福島第一原発事故の放射性物質の危険性を他の食品の危険性と比べることで、理解できるような気持ちにしてくれる一冊。
タバコ一本で縮む寿命は12分。
一杯のコーヒーで縮む寿命は20秒。
福島県産の露地モノほうれん草で縮む寿命は0秒~13秒。
単純化しすぎているきらいはあるし、今の科学に基づいた情報なので今後のアップデートは十分ありうるのだが、科学的に正確性を保とうとする本書の姿勢には好感が持てる。

続きを読む


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

面白くないけど、正しい。:食をめぐるほんとうの話 [科学]


食をめぐるほんとうの話 (講談社現代新書)

食をめぐるほんとうの話 (講談社現代新書)

  • 作者: 阿部 尚樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/11/19
  • メディア: 新書



食事をめぐる健康法の提起や、新たな発見のニュースは止まることがない。
最近でも、ハム・ソーセージなどの加工肉に対する発がん性が報告されたり、糖質制限ダイエットの第一人者?が早死したというニュースなど、食に関する様々なニュースが出ている。

だが、マスコミの科学記事にありがちなことだが、どの程度信憑性があって、どの程度リスクがあるのかをニュース記事から正確に理解することは困難だ。

そうした食に関するニュースの解説本が本書。
正直言うと、面白いものではないのだが、誠実・正確な内容に仕上がっている。

続きを読む


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

バカバカしい情報にきちんと向き合う医学者の良心:「ニセ医学」に騙されないために 危険な反医療論や治療法、健康法から身を守る! [科学]


「ニセ医学」に騙されないために   危険な反医療論や治療法、健康法から身を守る!

「ニセ医学」に騙されないために 危険な反医療論や治療法、健康法から身を守る!

  • 作者: NATROM
  • 出版社/メーカー: メタモル出版
  • 発売日: 2014/06/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



ニセ科学の中でも、医学分野はお金になるため、ニセ科学の種類が非常に多い。
(医学以外のニセ科学だと"水からの伝言"ぐらいもメガヒットでないとお金を稼げないが、医学分野だとプチヒットでも十分に商売になる)
そんなインチキ情報がはびこる中で、自らの寿命を縮めないために必要とされる啓蒙書。

続きを読む


nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

数学的な入門書としては最高:はじめてのゲーム理論 [科学]


はじめてのゲーム理論 (ブルーバックス)

はじめてのゲーム理論 (ブルーバックス)

  • 作者: 川越 敏司
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/08/21
  • メディア: 新書



ゲーム理論の入門書としては、今までで一番わかりやすかった。
ゲーム理論として含まれる内容、それぞれの証明は本書で完全に理解できるだろう。
ゲーム理論を実際どのように使うのか?というのが余り明確になっていないのは中学・高校生向けをコンセプトにしてるブルーバックスとしてはやや手抜かりにも思えるが……。

続きを読む


nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

原発削減には日米同盟の強化が必須:バークレー白熱教室講義録 文系のためのエネルギー入門 [科学]


バークレー白熱教室講義録 文系のためのエネルギー入門

バークレー白熱教室講義録 文系のためのエネルギー入門

  • 作者: リチャード・A・ムラー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2013/12/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



「白熱教室」シリーズの中ではダントツのわかりやすさ(難易度の低さ)を誇る本書。
眠たくなることもなく一気に読みきってしまうことが出来る。

続きを読む


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

敵がいると組織が団結する理由?:ヒトは食べられて進化した [科学]


ヒトは食べられて進化した

ヒトは食べられて進化した

  • 作者: ドナ・ハート
  • 出版社/メーカー: 化学同人
  • 発売日: 2007/06/28
  • メディア: 単行本



原始人がマンモスを狩ってその肉を食べている。
この情景はマンガで描かれても違和感を感じないぐらいに常識的な風景だ。
だが、その常識は正しいのだろうか?古代人は本当に狩猟する側だったのだろうか?

本書は一般的に受け入れられている狩猟をメインとする原人像を否定し、食べられる側としての原人像を描き、現生人類までの真価の道筋を「食べられるヒト」としての立場から無理なく導いている。

続きを読む


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

ポジティブな考えは出世も呼びこむ:世界でひとつだけの幸せ―ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生 [科学]


世界でひとつだけの幸せ―ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生

世界でひとつだけの幸せ―ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生

  • 作者: マーティン セリグマン
  • 出版社/メーカー: アスペクト
  • 発売日: 2004/06/15
  • メディア: 単行本



ポジティブな人間はネガティブな人間に比べて、満ち足りた人生を長生きすることが出来る
この結論は今となってはさほど珍しいものではないだろう。だが、多くの人がわかっているように自分の性格・ものの見方を変えることは難しい。だとするならば、ネガティブな人間は運命を受け入れて短い人生を生きるしか無いのだろうか……
その結論が本書では述べられている。

続きを読む


nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

競争による全滅を防ぐために重要なホルモン:経済は「競争」では繁栄しない――信頼ホルモン「オキシトシン」が解き明かす愛と共感の神経経済学 [科学]


経済は「競争」では繁栄しない――信頼ホルモン「オキシトシン」が解き明かす愛と共感の神経経済学

経済は「競争」では繁栄しない――信頼ホルモン「オキシトシン」が解き明かす愛と共感の神経経済学

  • 作者: ポール・J・ザック
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2013/06/28
  • メディア: 単行本



本書のタイトルは「経済は「競争」では繁栄しない」。だが、本書の正しい内容をタイトルにするなら、「経済は『競争』だけでは反映しない」という方がピッタリだ。

筆者は別に競争による繁栄を認めない共産主義者ではなく、競争による利点を認めつつも、信頼・協力にも競争以上の力をがあると述べているのだ。

続きを読む


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

精神科への信頼が揺らぐ……:心は実験できるか―20世紀心理学実験物語 [科学]


心は実験できるか―20世紀心理学実験物語

心は実験できるか―20世紀心理学実験物語

  • 作者: ローレン スレイター
  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • 発売日: 2005/08
  • メディア: 単行本



このエントリでも触れた「服従の心理」で書かれている、スタンレー・ミルグラムの有名なアイヒマン実験。
結果がすごく衝撃的なこともあり、実験自体は有名なのだが、その実験を行ったミルグラムはどういう人生を歩んだのだろうか?また、ミルグラムの実験が心理学の世界に与えた影響とは?
こうした事実が取材によって明らかにされているのが本書。

ミルグラム以外にも、スキナー、ハーロー、モニス(ロボトミー実験の人)と言った心理学の有名ドコロに対して、彼らの人生と、医大な実験が心理学の世界に与えた影響を取材している。
非常に読み応えの有る一冊だ。

続きを読む


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

選択のアウトソーシングを自己決定しよう:選択の科学 [科学]


選択の科学

選択の科学

  • 作者: シーナ・アイエンガー
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2010/11/12
  • メディア: 単行本



NHKの「コロンビア白熱教室」のテキスト。
同じ白熱教室つながりでも、「ハーバード白熱教室」と違って、「選択」という多くの人にとって重要だが思い通りに行かないことがテーマなので、取っ付き易い

続きを読む


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。