地価下落を止めるのは、地域にコミットする人の数と能力。:地価下落時代に資産を守る! [社会]
三浦展の対談集。対談の相手は、
・大野秀敏(建築家、東大教授)
・東浦亮典(東急電鉄 都市開発事業本部 企画開発部 統括部長)
・松本吉彦(旭化成ホームズ 二世帯住宅研究所 所長)
・内山博文(リビタ 常務取締役)※リノベーションの会社
・青木純(メゾン青樹代表取締役)
このように、三浦展が選ぶ、不動産価値の維持に一役買っている人々が勢揃い。
筆者の数値分析はイマイチなのだが、本書のように思いを語らせたり、グランドデザインを描くような内容は非常に面白い。
そういう意味で、本書は筆者のいい持ち味が出せている本であるといえる。
地方経済にもチャンスあり:地方消滅 創生戦略篇 [社会]
「地方消滅 - 東京一極集中が招く人口急減」で話題を集めた建設官僚出身で元岩手県知事の増田寛也と産業再生機構で名を馳せた冨山和彦の対談集。
私はコンサルタントの中では冨山和彦の書く本は大好きなので、本書も非常に楽しく読むことが出来た。地方の衰退を前提にしながら、その中にでも希望を見出している構成が非常に良い一冊だ。
人事マンが買うべきデータはここにある。:ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える [社会]
売春婦の自己弁護にしか見えないよ……:職業は売春婦 [社会]
売春合法化論者の書いた思想集のような本。
言いたいことはすごくよくわかるし、警察が犯罪者呼ばわりするせいでセックスワーカーの権利が害されているという主張など、所々に光るものはあるんだけど、権利意識の主張が強すぎて非常に読みにくい。
権利主張とか言葉使いへのこだわりの部分を削れば半分以下に圧縮できるんじゃないかな?
タグ:メリッサ・ジラ・グラント ☆☆
単なる政権批判本として読んではもったいない:知性とは何か [社会]
素材は一級品なんだけど……。:イーロン・マスクの野望 未来を変える天才経営者 [社会]
市場を無視した解決策はありえない:空き家問題 [社会]
私達は文字通り「時代遅れ」になるかもしれない:IQは金で買えるのか――世界遺伝子研究最前線 [社会]
遺伝と環境のどちらが才能に影響するのかについてはかなり研究が進んでいる。
例えば、このエントリで取り上げた「心はどのように遺伝するか―双生児が語る新しい遺伝観」にあるように、能力のうち遺伝の占める割合が大きいのはかなり昔からわかっていた。
では、遺伝の割合が大きい能力を出生前診断や遺伝子操作にお金をかけることで獲得できるのか?というのが本書で取り上げられている問題だ。
学術的な解を求めるのではなく、ビジネス・法規制・社会規範の面から問題を取り上げている点が本書の新しいところである。
過渡期には当然起こる事象なんだろうな:下流老人 一億総老後崩壊の衝撃 [社会]
今からやるべきことは?:人口蒸発「5000万人国家」日本の衝撃──人口問題民間臨調 調査・報告書 [社会]
人口蒸発「5000万人国家」日本の衝撃──人口問題民間臨調 調査・報告書
- 作者: 一般財団法人 日本再建イニシアティブ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/06/30
- メディア: 単行本
本書の最初のほうで参考としてあげられている文献にハングルの書名があったので、トンデモ本かと思って読み進めていたのだが、中身はしっかりとした内容でした。
「増税による財政再建+子育て関連社会保障増」が本書の主張なので左派的ではあるのだが、(左派系の本にありがちな)思い込みで突っ走る独善的内容ではないので非常に読みやすく、良い材料になる。