固定観念を壊す面白さ:お受験の星2 [漫画]
お受験の星第二巻。第一巻に引き続き読んでみたが、やっぱり面白い。
ドラゴン桜が受験テクニック+作者の思想であったのに対し、このお受験の星は中学受験に対する固定観念の破壊+少しの受験テクニックからなっている。青年誌で小学生の読者は少ないだろうから、受験テクニックが少なくなるのは妥当だろう。
この漫画の面白いところは、中学受験をするのはいわゆるがり勉タイプであるとか、中学受験をするのは人間味の無いタイプが多いとか、中学受験は意味がないといった偏見に対する反対として中学受験の光の部分を描いたところにある。
中学受験に対するネガティブな面を持ったキャラクターも存在し、それに対して主人公がネガティブ面を克服することで成長する様が描かれているので、読んでいると中学受験に対する過剰なネガティブさが洗い落とされる感覚を味わうことが出来る。
これらのことは、都市部の出身者や中学受験・近年の高校受験経験者にはある種常識のところもある、そういった人は「受験に対してはまだこのような偏見があるんだ」といったひねった楽しみ方も可能になっている。
現在連載中の漫画では一押し。続きが楽しみな一冊である。
☆☆☆☆(☆四つ)
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