読み進めるのが辛かった:楽園の眠り [小説]
久しぶりにあたった気分の悪い小説。
とは言っても、出来が悪いのではなく、内容で気分を重たくさせられる劇薬小説だ。
本書のテーマは児童虐待。
そして、そのテーマの多くがそうであるように、救いは殆ど無い。
その救いの無さが本書の特徴であり、読んでいるものの心を沈ませる。
小説自体の出来は悪くない。むしろ、最後が駆け足な点を除けば、いい出来だと言っていい。
救いのないテーマがいい出来で書かれたら――朝の電車で読むには向かない小説が出来上がる。
それが本書だ。
本書を手に取る人には警告したい。
児童虐待をテーマにした、救いのない小説ですと。
それでもチャレンジしたいと思う人には、間違い無くお薦めできる。
☆☆☆★(☆三つ半)
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なかなかに評判。そして、重たい。
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