主婦必読:お金のプロがすすめるお金上手な生き方―保険や投資で暮らしは守れない [投資・マネー]
お金のプロがすすめるお金上手な生き方―保険や投資で暮らしは守れない
- 作者: 内藤 眞弓
- 出版社/メーカー: コモンズ
- 発売日: 2012/07/09
- メディア: 単行本
節約のやり方について書いた本……なのだが、なんだか割り切れない思いが強い。
おそらく、専業主婦やパートタイム労働者のように、ビジネスに強く関わっていない人を想定して書かれているため、違和感が残るのだと思われる。
【目次】
まえがき
第1章 保険貧乏にサヨウナラ
第2章 どんぶり勘定とあくせく節約にサヨウナラ
第3章 保有する暮らしにサヨウナラ
第4章 やらされる「投資」にサヨウナラ
第5章 医療保険依存症にサヨウナラ
第6章 お金に振り回される暮らしにサヨウナラ
あとがき
タイトルを見てもらってわかるように、本書で書かれているのは節約と質素な暮らし。
医療保険、住宅・車の保有、投資といったものから脱して、必要な範囲で慎ましく暮らしましょうというストーリーになっている。
保険・所有からの節約パートは説得力のある内容で、付き合いや何の考えなしに保険に入っている人は、本書を読んで行動すれば必ず得を出来る内容になっている。
逆に投資パートはイマイチ。特に、本書は社会にとってプラスになる起業に投資して行きましょうという所謂「応援投資」を薦めている。この思想はよく出てくるのだが、儲けを無視して社会貢献に力を入れている起業を応援することになんかの意味があるのだろうか?私は、儲けたお金でキャピタルゲイン・インカムゲインをもらって自分で好きな分野に寄付をしたほうがよっぽど有益だと思うのだが……。
また、本書は収入を増やす方向について何も述べられていない。それどころか、名言はされていないが積極的に収入を増やしていくことを否定しているような感じも受ける(投資否定もその一環)。ここがビジネスに関わっていない人がターゲットと思った原因だ。
清貧の思想も結構だが、頑張って収入を増やしてそれで生活を向上させていくほうがよほど生産的だと思う。
最後に述べたように、結局は考え方の違いなので慎ましく暮らしていくことを目指している人には役に立つし、ピッタリの本といえるのだろう。
私にはイマイチだったが……
☆☆★(☆2つ半)
紹介できそうな他のエントリがないため割愛。
この内容じゃ、マネー系の本の中で埋もれちゃうんだろうな。
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