人体に関する短篇集:からだの一日―あなたの24時間を医学・科学で輪切りにする [科学]
ものすごく良質な入門書。
私達の体で起こっていることを、最新の研究結果に基づいてわかりやすく解説してくれる。本書で紹介されている最新の研究は私たちの常識とは異なっている部分も多いので、ミステリを読むようなワクワクを感じながら読み進めることが出来る。
【目次】
朝
目覚め
外界をさぐる
機知
昼
正午きっかり
ランチのあと
午後
居眠りの国
緊張感
運動する
夕暮れ
パーティーの顔
夜
魅せられて
夜風
眠り
狼の時刻
朝いくら寝ても起きられないのはなぜか?逆に、年をとったら長いこと眠れないのはなぜか?
いくら食べても太りにくい人と直ぐに太ってしまう人がわかれるのはなぜか?
運動の上手い人、下手な人は何が違うのか?
食べた後に眠たくなるのはなぜなのだろうか?
このようなちょっとした疑問を提示して、最新の研究結果を用いた答えを出す。まるで、ミステリ短篇集のように疑問と納得感に満ち溢れながらドンドンと進んでいく、本書はいうなればサイエンス連作短篇集だ。
しかも、単に面白いだけではなく、科学的な裏付けがしっかりとしている。この辺りの科学読み物だけは日本が欧米に遅れている分野なので、本書のような翻訳書で楽しむのに最も向いている分野といえる。
本書はノンフィクション。だが、フィクションのような読み方・楽しみ方の出来る一風変わったノンフィクションだ。
☆☆☆☆(☆4つ)
他のBlogの反応はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/takahiro_kihara/20130428/1367124697
http://epi-w.at.webry.info/201006/article_1.html
http://d.hatena.ne.jp/GuriGura/20130418/1366256735
http://blogs.yahoo.co.jp/qxmgw392/60350337.html
http://mukubeans.blog37.fc2.com/blog-entry-457.html
私のゴルフが下手なのも理由があるし、下手なゴルフでも続けたほうがいい理由もある。
本書を読んで自分の生活を見なおしてみるといい気づきが得られるだろう。
経済的事情により、完璧に体にいい生活をおくることは出来ないのだが……。
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