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細かな戦略理論よりも重要なこと:ハーバード戦略教室 [自己啓発]


ハーバード戦略教室

ハーバード戦略教室

  • 作者: シンシア モンゴメリー
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2014/01/30
  • メディア: 単行本



ハーバード大学の企業のオーナー・経営者だけが受けられる講義
本書は、その講義のエッセンスを書籍化したものだ。

と、書くと上級者向けで難しい内容に思えるかもしれない。
だが、そのイメージは間違っている。
むしろ、叩き上げで会社を起こしたような中小企業のおっちゃんにもわかり易い内容になっているので、非常に読みやすい。
【目次】
シラバス 企業のオーナー・経営者だけが受けられる講義
第1講 三五の国から一六四名の経験豊富なリーダーが集まった
第2講 最初の課題「マスコの異業種参入」をクラス全員で検討
第3講 「スーパーマネージャー」の失敗にどよめく受講生
第4講 イケアの躍進が示す、会社の「目標」の重要性を議論
第5講 ファッションという意外な業界に、目標を実現する戦略の例を見る
第6講 今度は受講生の番だ。独自の戦略を立てるメソッドを明かす
第7講 最後のケーススタディで、戦略決定後も続く戦いを知る
最終講 最後にストラテジスト、そして戦略の本質を語る


本書のテーマは、経営者が会社を導く方法
ハーバード大学で教えられている内容なので、ひたすらに根性と気合でガンバル。
ということはありえないのだが、経営戦略の理論が豊富に盛り込まれているわけではない。

つまり、私のような企画部の社員からすると、新たな知識が得られるたぐいのものではない
ところが、ハーバードで高いお金をとって教えているだけあって、専門知識を使わずとも意味のある内容になっている。

本書のいいところは二つあって、一つは戦略の専門知識がない人でも組織を正しく導くことが出来るように、一番重要な部分だけをわかりやすく解説しているところ。
もう一つは、戦略理論の粋を尽くして作られた戦略でも、実際に成功するためには実行が重要となるのであり、その実行を正しく行うための方法が書かれているところ。

事業戦略理論の知識を得るには向いていないが、実際の事業を導くのには非常に役立つ本書。
今まで他の専門分野一本槍で来た人が経営の立場に携わるケースや、戦略の知識は豊富でもいまいち成果が上がっていない組織に居る人などは本書から得られるものが多いだろう。

☆☆☆★(☆3つ半)

他のBlogの反応はこちら。
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