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この国への熱き思い:金持ちいじめは国を滅ぼす [投資・マネー]

金持ちいじめは国を滅ぼす (講談社+α新書)

金持ちいじめは国を滅ぼす (講談社+α新書)

  • 作者: 三原 淳雄
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/08/23
  • メディア: 新書

インパクトのある表紙にたがわぬ著者の熱い思いが伝わってくる一冊。決して論理的とはいえないが、本書の内容は概ね正しく、そして筆者の熱意に圧倒される。

第1章 神話の国の神話の崩壊―新しい神話づくりのために
第2章 ノー天気ニッポン―考えることを止めてしまった日本人
第3章 格差社会の落とし穴―金持ち優遇は悪いのか!!
第4章 フラット化・マネー化する世界経済―発想の転換でチャンスをつかめ
第5章 再び光り輝く日本のために―豊かさを生かす方法とは何か

著者がこの本で一番言いたかったのは、変わっていく世界の中で日本人が変わらなければ取り残されてしまい、日本は没落していく。以上のように、今の一部では珍しくない論説であるが、それを語る筆者の熱い思いはひしひしと伝わってくる。

まるで、舞城王太郎の小説を読んだ時のように勢いを感じ、圧倒されてしまう。もっとも、筆者は結構古いタイプの人のようなので、舞城王太郎は絶対に受け付けないだろうと思われるが。

この本の中で一番のヒットは、日本は「小作人のDNA」に基づいて行動している、とする筆者の説明。これはよく言ったもので、日本人は過度の平等を求める余り、金持ちの足を引っ張りすぎ国家は没落に向かっているとする第3章。
確かに、マスコミや一部政治家(保守も革新も変わらない)がポピュリズムに走り、金持ちをたたくことで逆に国益を損なってしまっている現状は同じ日本人として悲しくなって来る。

筆者の言うように、日本はまだまだ優れた部分が多いので、変化を恐れず熱い思いで新しい世界に適合して行こう。そうすれば今なら日本の将来はどうにかなると思えてくる。

今の日本には問題も多いと思っているが、金持ちいじめ(過度の物づくり思考、金融嫌い)を無意識に持っている人にはぜひ読んでほしい一冊である。

また、小金持ちはこの本を読んで国のために役立つお金の使い方をしてほしい。私も、今はまだまだだが、将来成功することが出来るのならば、ぜひ人の役に立つお金の使い方をしてみたい。そのように熱い決意を抱くことの出来る本でもある。

☆☆☆★(☆三つ半)


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