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年金制度は本当に必要なのか? [opinion]

大西宏さんのblog
http://ohnishi.livedoor.biz/archives/50510648.html
Danさんのblog
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51017081.html
で年金について語られている。
私は年金の問題について常々疑問に思っていたことがある。
年金制度って必要なのだろうか??
年金制度が破綻しているのはさまざまなブログで指摘されていることだし、
その原因も胡散臭い「助け合い」のスローガンの下、老人世代が若者から搾取して逃げ切りを図っているのが破綻の最大原因であることは、最初に出した二つのblogでも主張されているように明確だ。

若者は年金未納という形でしか抵抗できない。私のようにサラリーマンはそれすら出来ない。
そもそも年金制度って必要なのだろうか?

社会保険庁が主張する年金の必要性は以下。
1.やがて必ず訪れる老後の収入確保の必要性
2.我々が直面する3つのリスク(不確定要因)
<何歳まで生きるか不明、現役時代から引退までに物価上昇がありうる、障害・死亡のリスク>
3.個人のレベルで老後の所得保障が可能か?
4.自分の貯蓄だけでの対応の限界
5.子どもからの扶養での対応の限界
http://www.nenkin.go.jp/html/kouteki2.html

チャンチャラおかしい主張が並ぶ。
1.については、老後の収入確保は国にやってもらう必要があるかが激しく疑問。
個人で投資・貯蓄するようにし、一定金額の投資・貯蓄に対して非課税にすれば社会保険庁というコストをかけなくても個人で対応できるはずである。

2.についても個人で投資することを推奨すれば十分に解決可能。
何歳まで生きるか分からないにしても、急に人間が150歳まで生きられるわけじゃないし、そもそも年金制度自体が平均寿命の伸びに対応できていないのだから、大きなお世話といいたい。
障害・死亡についても団塊の世代のように専業主婦が普通の世の中じゃないんだし、大きな問題はないはず。
インフレリスクについてはギャグにしか見えない。さっさとデフレを解消してからそんな寝言はほざいてほしいものだ。

3.個人レベルで老後の備えが十分かどうかはやってみないと分からないところも多い。
しかし、団塊世代のように貯蓄万能主義を廃止して、投資にシフトしていけば十分なのではないだろうか?
そもそも個人で対応できないから他人(他の世代)に頼るというのは本末転倒にしか見えない。

4.3とほぼ同じ主張。自分の稼ぎで対応できないから他人に頼るという乞食根性は問題があるようにしか見えない。

5.これも憤慨モノ。
自分の子供に頼れないから、他人の子供に頼るというのはどう考えてもおかしい。
30代の私も自分の親ならともかく、自分より恵まれた赤の他人の老人に金を回してほしくない。

以上のように、年金のメリットは実体のないものであることが分かる。
そもそも年金という形で、超多額の資金を効率的に運用するのは難しいし、社会保険の徴収・事務コストも嵩む。
それよりは個人に税制面デメリットを与えた上で、個人に老後の備えをさせるほうがよっぽど経済的だし、公平だ。

年金一元化の議論は良く出てくるけど、年金ゼロ元化の議論はマスメディアでは出てこない。
しかし、今必要なのはゼロ元化のほうだと思われる。年金は解散して運用は個人に任せるべきだ。
これからの政治状況ではなかなか年金制度の改革は出来ないであろう。しかし、壊れた制度につぎはぎを当てていると傷が広がるだけだ。早く年金ゼロ元化を主張する政治勢力が出てきてくれることを希望する。



それにしても社会保険庁のホームページを見るとインフレリスクが強調されているのは笑える。
今日本が苦しんでいるデフレをどうにかしてから、インフレリスクを強調してもらいたいものだ。

インフレリスク強調・専業主婦を想定・投資を考えず貯蓄を前提にした制度を見ると年金は団塊世代の価値観を反映したものであることが分かる。
とするならば、団塊世代(+ポスト団塊)が役所から居なくなれば、意外とまともな方向に改善されるのかな?今の唯一の希望はそこにしかない_| ̄|○



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