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日本人のライフスタイルが古くなっている?? [opinion]

H-Yamaguchiさんのところに興味深い話が。
「暮らし向き実感がよくなったことなどない、という話」
http://www.h-yamaguchi.net/2008/03/post_e725.html

高度成長期の1966年ごろから、バブルを経て現在まで暮らし向きDIによると、生活が「よくなった」と答えた人は一定の少数で、多くの人は「変わらない」もしくは「悪くなった」と答えており、その傾向は変わらないとのこと。

興味を引く話なので、その理由を考えてみたところ、私なりの結論はこうなった。

◎(多くの)日本人のライフスタイルだと、景気がよくなってもそれを実感できないライフスタイルになっているから。

終身雇用等の理由により転職を行わず、総資産の1割以上を株式に回さず、人生の早い時期に住居用の不動産ローンを組んだら景気がどれだけよくなっても生活がよくなったと感じられないんじゃないかというのが結論に至った理由である。

転職のない環境だと、景気がよくなって給料が伸びても「織り込み済み」の範囲を超えることは少ないはず。
私は現在30代前半で年収600万ぐらいだけど、10年後に年収800万~1000万になったにしても、生活がよくなったとは思わないんじゃないかな?
ましてや、「去年と比べて」という質問だと、同じ会社に勤務し続けている人の多くは「よくなった」とは思わないはず。

また、総資産に占める株式の割合が少ないと、景気が変動してもそのおこぼれに預かれない。
仮にバブル期並みに手持ちの株が3倍になったにしても(現在の日経平均が12,000程度だからバブル期の40,000弱なら約3倍)、株の占める割合が総資産の10%なら総資産は20%しか増えない。これなら好景気になってもインフレと相殺されてたいした成長実感は得られないのではないか。

最後に、早めに居住用不動産を購入すると、好景気で地価が上がっても、そこから収益が生まれるわけではないので、生活の良化を実感できない。むしろ、金利が上がったりすると返って苦しさを味わったりしてしまうのではないだろうか?

このように従来のサラリーマン的スタイルだと世の中の景気動向に関わらず、生活がよくなったと感じることは難しくなってしまうのではないだろうか?
元になった調査におけるサンプリングの割合は不明だが、一定数の自営業や転職者、新規就職者を除くと景気が上向いたことによって、生活がよくなったと感じることは少ないはず。
そうしたライフスタイルが一般的になった高度成長期から今までの傾向が一定なのはそうした理由だからだと考察しました。

もちろん、これからもこうした生活の良化を実感できないライフスタイルでいいとは思えない。
今後は転職等の収入を増やす努力を積極的に行ったり、投資による収入の増加を図るなど、もっと生活を向上させる努力をしないと、一生生活が苦しいという思いを味わっていくのだろう。
リスクを負わないと貧しさを感じる一生が待っていると思うと怖いものがある。




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