男くさいナポレオン:ナポレオン獅子の時代 9 [漫画]
ナポレオン獅子の時代 9 (9) (ヤングキングコミックス)
- 作者: 長谷川 哲也
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2008/04/09
- メディア: コミック
私が今一番オススメできる漫画がこれ。
非常に濃い絵柄で、妻には絵が怖いの一言で却下されてしまったので女性受けは悪いのだろうが、ナポレオンを描いた漫画としては秀逸。
漫画独特のぶっ飛びも交えながら、非常にテンポ良くストーリーが進み、読んでいる間は興奮しっぱなしである。
合言葉は「革命軍は地上最強」(後に革命軍は大陸軍になるが・・・)
日本人はどうやら歴史が好きなようで、歴史漫画は数多い。
その中でも本書はタイトルどおり、ナポレオンの生涯を描いている。
現在第9巻はフランス革命政府の将軍として、イタリア方面で戦っている場面である。
ナポレオン自体は有名だが、歴史の授業でも皇帝即位とワーテルローの敗戦ぐらいしかやらない。
ましてや、ナポレオンと関係の深い人物ともなると、ワーテルローの敵将ウェリントン公と交響曲3番「英雄」のエピソードで有名なベートーベンぐらいしか浮かばない。
そんな程度の知識しか持たない私だから、ナポレオンの部下たちが生き生きと描かれる本書は非常に新鮮で、楽しめるものであった。
単細胞のオージュロー、ハングリー精神の塊マッセナ、かっこつけのミュラなど非常に見ていて楽しめる。
読み終わった後は血がたぎるのを感じられる。この高揚感は読んだ人には共有してもらえると思う。
第9巻に入ってもテンションは衰えず、ますます磨きがかかってきてるのも好ポイントである。
弱点はマイナーな出版社の作品であるため、売っている本屋が少ないこと。これだけ面白いのに知名度が低いのは惜しい。amazonにもまともに画像すら出ていないし。
私も地元では売っておらず、ターミナル駅に出た本日まで入手できなかったのが悔しい。
現在連載中で先は見えない不安はあるが、今なら間違いなくオススメできる一冊である。
☆☆☆☆(☆四つ。完結したら満点かも。)
ナポレオンと同時代を生きたベートーベンを主人公にした手塚治虫の名作はこちら。
絶筆なのが惜しい。
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