べたべたの恋愛小説:天使の梯子 [小説]
本書のタイトルとなっている天使の梯子とは、雲間から日の光がうっすらと差している風景のこと。外国の宗教画なんかでよくありそうな構図だ。
本書はべたべたの恋愛小説であり、私は実は恋愛だけを描いた小説は苦手なので、読むのに非常に苦労した。
本書のあらすじは、大学生の若者(慎一)が、高校時代の先生(夏姫)と町で偶然出会い、付き合うようになる。しかし、彼女には昔からの友人である絵描きの男(歩太)と付き合いがあり、嫉妬に駆られた主人公が、絵描きの男を調べたところ、彼女とその家族の意外な過去が明らかになるというものである。
上記のあらすじに書いたとおり、ストーリー自体は非常に単純で、本書は、恋愛の人間模様・心理を楽しむためのものである。また、登場人物も森見登美彦の小説に出てくるようなブッ飛んだ人々ではなく、人間描写はしっかりしているが、普通の人々なので、恋愛部分に興味がないと本当に見所はない。
恋愛小説が好きな人にはオススメだが、恋愛小説が苦手な私のような人には本当につらい。旅先でなければ、途中でギブアップしていただろう。
☆☆(☆二つ)
この小説はドラマ化されているようです。どちらかと言うと内容自体は薄いので、ドラマに向いている原作でしょう。
他のブログの反応はこちら等。
泣けるという感想があったので、好きな人にはぐっと来るものなのかも知れません。
http://simarisu1000.seesaa.net/article/100874132.html
http://blog.goo.ne.jp/yapparihongasuki/e/e68bc34004d65290d16909a603ce0eee
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2008-06-29 21:51
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トラックバックありがとうございます。
by 梅みくじ (2008-07-02 01:06)