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笑えないけど面白い:爆笑!大江戸ジョーク集 [歴史]


爆笑!大江戸ジョーク集 (中公新書ラクレ)

爆笑!大江戸ジョーク集 (中公新書ラクレ)

  • 作者: 笛吹 明生
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2007/11
  • メディア: 単行本



江戸時代の文書等から集めた当時のジョークを現代語で記述したのが本書。
タイトルと違って、本書で大爆笑することはおそらく無い。
しかし、古文書から集めた事実は興味深く、面白い。

【目次】
1 いつだってジョークは庶民のたのしみ
2 武士の面目
3 「お上」はいつの世も笑いの材料
4 人生の転落もジョークになる?
5 女はいつもかわいく、いつもおそろしい
6 大江戸捜査網―犯罪の人間模様


本書で挙げられている江戸時代のジョークのパターンとしては、掛詞などでオチを創る落語的なもの、当時の事件・上層部等を批判したものに大きく分けることができる。
そして、どちらについても江戸時代の生活がにじみ出てくるため、非常に興味深く楽しむことができる。

ジョークとしての質は、どこで笑うところかはわかるけど、実際に笑えるとは限らない。と言った程度のものなのだが、解説を合わせて読むと当時の事件を民衆がどう思っていたか、当時の生活はどういったものだったのか等がよくわかるようになっている。
本書の楽しみは江戸時代の生活・風俗を知ることにあるのだろう。

時代小説が好きな人なら楽しめる一冊だと思われる。

☆☆☆(☆三つ)


他のBlogの反応はこちら等。
(ポジティブな評価のエントリ)
http://gijyutushi.blog119.fc2.com/blog-entry-222.html
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/43f21b792349d9bb77c2ea0a0b49aced
http://odoroganoki.seesaa.net/article/74122123.html

何人かの指摘があるように、ジョーク集として二匹目のドジョウを狙った作品でしょう。
エントリの数も少ないし、二匹目のドジョウはいなかったようですが。







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