文系の文系による文系のための統計学:考える技術としての統計学―生活・ビジネス・投資に生かす [経済]
考える技術としての統計学―生活・ビジネス・投資に生かす (NHKブックス)
- 作者: 飯田 泰之
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2007/12
- メディア: 単行本
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| ` ⌒´ノ 95%確実だろ、統計的に考えて…
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と言うわけで、学問としての統計を実際にどう活かすかに焦点を絞って書かれたのが本書である。
【目次】
第1章 統計的思考とは何か
第2章 「平均」による情報縮約―戦略的行動を導く
第3章 「比較」による状況判断―合理的意思決定を目指す
第4章 部分から全体を解読する―不確実性を飼いならす
第5章 「回帰分析」による関係把握―論理的に正しく予測する
第6章 「時系列」による未来予測―定番ツールを読みこなす
このエントリのタイトル「文系の文系による文系のための統計学」は筆者の後書きからの引用である。
そう、本書は数学があまり得意でない読者を対象に、最小限の数学知識で統計を実生活にどのように活用するかについて丁寧に記述されている。
本書を読むと、統計はいろいろな予測に活用できることがわかる。
そして、統計による予測がどの程度的中するのか、株価予測に統計が使えない理由など、統計による将来予測の限界もまたよくわかる。
こうした知識は、統計を元にした主張の有意性を確かめるために無くてはならない知識である。
現代を生きる私たちは、知らない間に統計による将来予測に触れている。
そして、そうした予測を信じるかどうかについては、完全な自己責任の立場に置かれているのだ。
統計を活用して仕事に活かしたい人、統計にだまされないようにしたい人、統計に触れることの多い現代人なら読んでおいて損はない一冊である。
☆☆☆(☆三つ)
単品での評価エントリが見つかりにくかったため、今回はリンク割愛。
いい本だとは思うのだが、いかんせん地味なのかな??
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