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新品住宅と中古住宅の値付け方 [opinion]

Chikirinの日記さん「10年以上のローンはだめです 」
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20091016

よそ行きの妄想さん『借金の「リスク」と銀行の「陰謀」と不動産の「価値」について』
http://d.hatena.ne.jp/chnpk/20091016/1255704727

どちらも大変面白く読ませていただきました。
正直、用語の定義から来る違いについてはあまり興味はない。
そのため、これらのエントリについては、不動産を持っているChikirinさんが長期ローンに懐疑的な意見を示し、賃貸住まいのchnpkさんが長期ローンにニュートラルな意見を示しているのが興味深かっただけだ。


ただ、この二人とも否定していないのは「新築の家は買った瞬間に価値が下がる」ということ。
(そのことを、知識の少ない一般人を銀行が嵌め込んでいると見るか、銀行もデフォルトリスクを負っているのでイーブンと見るかはどっちでもいい)
その理由を考えていると、しょうもない結論が浮かんだ。

不動産の価値って、
新築については原価+利益
中古については別のメカニズム
値段が決まっているよね。

新築の不動産は、自動車とか食品とかと同じで、商品設計としてどの価格帯を狙うかは考えられているけど、基本的には原価+利益で値段が設定されている。

ところが、中古になると、買値からいくら減価償却したかで値段が決まるわけではなく、証券市場とか為替市場に近い、売る人と買う人の合意で値段が決まるようになる。

ここに買った直後に値段が急落する理由があるんだと思う。自動車が買った瞬間に中古車として値段が下がるのも同じメカニズムだ。
たとえるなら、今新築の不動産を買うのは、インフレ進行中の国で国債を額面で買うようなものなのだろう。
ちなみに、高度成長期では、同じ国債を額面で買う行為でも絶賛デフレ中なら儲ける可能性が高いのと同じ仕組みが働いていたのだ。



ここから先が私の考えた与太話だが、面白いことに、最近の風潮で無駄を省こうとか、賢く生きようと言った感じに語られる内容としては、「前者の原価+利益で値段を付けられている商品は無駄だから避けましょう。後者の仕組みで値段の決まるもので資産を防衛しましょう」と言ったものが多い。
「不動産とか自動車とかブランドモノは無駄だから買わずに、株式や債券で資産運用して賢い人生を」とか、書いている本は多いよね。

そのこと自体は間違ってはいないのだろうが、そうした賢い行動をみんなが採っていくと、利潤を得る商売が難しくなり、デフレが進行してしまうんじゃないだろうか。
今の経済不況については、馬鹿な消費者が減ったからと言うのが意外と大きな理由かもしれない。





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