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税金を学ぶ小説:フラン学園会計探偵クラブ Report.1 [小説]


フラン学園会計探偵クラブ Report.1 (角川文庫)

フラン学園会計探偵クラブ Report.1 (角川文庫)

  • 作者: 山田 真哉
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/01/23
  • メディア: 文庫



税金(確定申告)をテーマにした山田真哉の小説。
女子大生会計士の事件簿」の続編で、同じようなライトノベル風小説仕立て。
さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学」なんかとは若干色合いが違う。


【目次】
第0話「そしてヨット部は誰もいなくなった」
第1話「なぜ、アンリに頼まなかったのか?」
第2話「終わり無き関係に生まれつく」
第3話「マリイの秘密」
第4話「黒幕登場」
第5話「部員は縦にひび割れて」
第6話「不死が最後にやってくる」
あとがき
さくいん


本書の設定は、確定申告書1枚見ただけで事件を解決する高校生の会計探偵クラブ。
「事件を解決する」と書くと大げさだが、確定申告書から収入・出来事を読み取って、その原因を探求していくという作り。
現実的とは言い難いが、荒唐無稽でもないぎりぎりのラインで成立している。

女子大生会計士の事件簿」と比べると、会計から税金にテーマが身近になった分、スケールが小さくなった印象を受けるが、ストーリーの出来は同じ水準だと言ってもいいだろう。

本書については、税金を学ぶ小説というコンセプトはそそられるものがあるが、小説としては平凡。
コンセプトは面白いのでウォッチしたいが、現時点では微妙と言ったところか。

☆☆★(☆二つ半)

私はIT分野の人間なので、紙の確定申告書など無くなるべきだと思っている。
複雑な税制・書式は税理士(元税務署員の天下りが多い)の利権にしかなっていないので、誰でも簡単にできるシステムをさっさと導入するべきなのだが……。現状の電子申告は評判の良くないシステムらしい。うーむ。

本書はこんな人にオススメ
・税金に興味があるけど、確定申告はしたことのない人
・女子大生会計士の事件簿のファン


他のBlogの反応はこちら
(ポジティブな評価のエントリ)
http://zawablog.blog.so-net.ne.jp/2010-01-30
http://tarewankotekiseikatu.blog.so-net.ne.jp/2010-02-02
http://d.hatena.ne.jp/chamu3215/20100216/1266325301
http://blog.livedoor.jp/zxcvbvcxz/archives/50940806.html
http://d.hatena.ne.jp/ryo220/20100125/p1
http://ameblo.jp/sugiyuzu/entry-10454938153.html
皆さん高評価。
私が物足りなく感じたのは、サラリーマンながら実際に確定申告をしたことがあったからかもしれない。
第2巻以降はもっと高度化するなら期待できるかな?





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